知的障がい者施設での陶芸教室のあと、信楽に土と釉薬の原料を仕入れに行きました。
いつもお世話になっている粘土屋さんへ。
この粘土屋の大将(社長)60歳を過ぎてはるんやけど、見るからにやんちゃそうで、ファンキーなおっちゃんです。
事務所に入ると、粘土で何か制作中。
『何作ってはるんですか?』
『人魚の箸置きや!』
『こっちの人形みたいのんは?』
『ガネーシャや!』
楽しそうに、いたずらっぽく笑って応えてはりました。
見た目はやんちゃそうなおっちゃんですが、陶芸のことで質問をすると、まぁ何でも知ってます。
陶芸の原料以外の重金属や、土石のことなどもよく知ってはって、話しているとほんまに楽しいです。
そんな粘土屋さんをあとにし、ちょっと遠回りして帰ることに。
以前勤めていた陶房の近くを通って、伊賀に抜ける峠を下って行くことにしました。
有名な峠なんです。
御斎峠(おとぎとうげ)
峠から見渡す伊賀盆地。
窯焚き明けの帰り道。
冬の明け方にこの盆地が大雲海になり、夜が明けかけた空に月が出ていたことがあり、その景色のあまりの美しさに徹夜の疲れもふっとんで、かなりハイテンションになったことを今でもはっきりと覚えています。
もう、26年も前のことなのに。
梅雨も明け、いよいよ夏本番。
8月になると京都・五条坂陶器祭り。
後半には東京の幼稚園で150人以上の園児を相手に壺作り指導があります。
両方とも、私にとって1年の中でもほんまに楽しいイベントです。
今からほんまに楽しみや―!