今日は、月に2回行っている知的障がい者施設での陶芸教室に行って来ました。

行くようになってもう10数年になるでしょうか。

高齢の方ばかりで、亡くなられたり、病気で施設を退所されたりと、最初から来ていただいている方はおふたりだけになってしまいました。

その内のお一人のOさん。男性の方です。
ここ数年認知症の症状が徐々に出始めました。
歩行も困難になり、移動も車椅子になりました。

とても大人しく穏やかな性格はそのまま。
以前より顔をくしゃくしゃにして笑うことが多くなったでしょうか。

そんなOさん。
今日の陶芸教室の際に、何回にも渡って続きで制作している花入れのような筒型の作品を作るために、紐状にのばした粘土を5センチ程にちぎったものを渡すと、そのまま口に運んでしまいました。

Oさ―ん!食べたらあかんよー。と声をかけると止めるのですが、何度も食べようとしてはります。
他の方々には少し待ってていただいて、Oさんに付きっきりで指導することにしました。

粘土を持った手を作品の所まで誘導して、ぎゅっとくっつけてもらうように促すと、力強く粘土をぎゅっと押さえてくれます。
まだ指先の力はしっかりとしてはるので、いくつか粘土を積み重ねてもらって、今日の制作は終わりにしました。

いつまで作り続けることが出来るでしょう。

出来るだけ長く作り続けていただけることを願います!