先週の木曜日、次女が通っている中学校に、キャリアセミナーの講師として依頼され、お話し、ろくろの実演に行って来ました。

中学校1年生の生徒に、正しい職業観を持ってもらおうと、この中学校が行っている取り組みのひとつで、今年で6回目になります。
長女が中1の時に始まって、その1回目からずっと呼んでいただいてます。

はじめの3回はお話しだけでしたが、一昨年からは中古のろくろを手に入れて、ろくろの実演を見せています。その方が生徒たちも楽しいやろうしね。

普段は蹴轆轤(けろくろ)といって、自分の足で蹴ることにより動力を得る、木製のろくろで制作していますが、床下に固定しているので移動はちょっと難しい。

普段はあまり使わない電動ろくろですが、そこはプロの技術ってやつで何とでもします。

会場となる教室が2階にあり、重たい電動ろくろ、粘土、その他の道具類を車から下ろし、台車2台分の荷物を運ばなきゃならないので、若い男の先生をふたり助っ人に呼んでいただいて、階段下の廊下まで台車を上げました。
そこから先、荷物を2階に上げるのはふたりの先生方でやっておきますとのことだったので、重たいですよーと念を押しましたが、ふたりいるので大丈夫です。とのこと。
お言葉に甘えお任せしました。

そして私は控え室に。
控え室には他の講師の方々もいらして、すでに校長先生のご挨拶も始まっていました。

その後、案内役の生徒が来て教室まで案内してくれました。
途中すれ違う男子生徒たちから『おはようございます!』と声をかけられました。
ふむふむ、なかなかちゃんとしてるやん。
『おはよう❗』
背中越しに聞こえて来たのは『いかつ~‼』『今、まじでびびった❗』などという男子生徒たちの声。
世の中にはこんな怖そうなおっちゃんも居るから気を付けようね❗
それから人は見た目で判断してはいけないことも覚えておこうね。


階段の下まで行くと、養護の先生がろくろ以外の荷物を運ぼうとしてはります。
コンテナに粘土やその他の道具類が入っているので、女性の方にはちょっと重い。

『あぁすんません!重いので私が持ちます!』

25~30㎏程の荷物を持って階段をかけあがり教室へ。

あれ?

ろくろがない!

ちょっと嫌な予感。

廊下などにもろくろはない。

階段をかけ降りてもろくろは見当たらない。

階段横の倉庫のようなところの扉を開けて見ると、そこにろくろがありました。

あわてて先程の荷物より重たいろくろをひとりで持って階段を上がりましたよ。
若い男の先生方、たのんますわ~‼


教室に入ると始業のチャイムがなりました。
まだ息が整ってませんが、慌ただしく準備をしながら話し始めました。

何を作るかリクエストを聞いて、飯碗、湯呑み、皿、一輪挿しなどをひいて見せました。
(ひいて…ろくろで成型することを『ろくろをひく』と言います)

その後質問などに答え、実演は終了~‼

生徒たちに荷物を1階に下ろすのを手伝ってもらいました。
でも、ろくろ以外の荷物。私がひとりで1階から持って上がったのに、5人で手分けして運んでたのにはちょっとびっくりしました。
でも助かったよ!ありがとな!

控え室に戻り、他の講師の方々と雑談していると、校長先生が入って来はって、お礼のお言葉を頂戴しました。

その後担当の先生からお礼にと花束をいただきました❗



こんなおっさんになっても、花束をもらうと嬉しいですね❗


果たして生徒の皆さんに、正しい職業観を持ってもらうことが出来たのかどうかは解りませんが、無表情でろくろの実演を見ていても、ちょっと話を振ると照れ臭そうに笑いながら話してくれる生徒たちが可愛かったです。

来年も呼んでくれるかな?
楽しみにお待ちしております‼