正直、いまいちだったエルべを出て、


我々は喫茶店へと向かった。



どうやら世間は、銀座でコーヒーお代わり自由の店を求めているらしいことが、このブログの検索ワードランキングであきらかになっている。


そのため、我々も、なんとか新しいコーヒーお代わり自由店をみなさまにご紹介したい。



しかし、


今のところ、残念ながらそんな情報はつかんでいない。



なので我々は、いつもの「仏蘭西屋」に行くことにした。


みなさんは「またか!」と思うかもしれない。



しかし、今回「仏蘭西屋」でコーヒーお代わり自由をすることには、特別な意味があった。


それは、いよいよ2号が集めていた「カフェ英国屋メンバー申込みカード」のスタンプが10個たまるからである。





これは、スタンプがたまればコーヒー一杯無料にでもなるのだろうと、2号がせこせこ貯めていたスタンプである。


しかし、あるとき、このスタンプカードがサービス券ではなく、




この喫茶店のメンバーになるための申込書であることに気付いたのだ。


そして、いよいよ、今回で10スタンプたまる。


晴れてメンバーの仲間入りというわけだ。


メンバーになるとどうなるか、というと、


どうやら、ここ仏蘭西屋を含むカフェ英国屋グループでの飲食代がいつでも10%OFFになるらしい。


そこそこ太っ腹な話だ。


で、テーブルの上にスタンプカードを置いていたら

いよいよお会計のときになって、こちらから何もいうまでもなく

店員さんが「こちら10個になりましたので、メンバーズカードを発行いたします」と、

あいかわらずの丁寧さでスタンプカードを持ってレジのほうに歩いていった。


そして、戻ってきたとき

「こちらにお名前をお願いします」といわれ、

メンバー名簿らしきものに名前を書いた。


なるほど、私だけではなく、メンバーを目指してスタンプ10個集めた仲間たちがけっこういるのだ。


そして、ついにメンバーズカード発行。





これで、2号は晴れてカフェ英国屋のメンバーになったのである。


今後は、コーヒーお代わり自由も10パーセントオフである。


しかし、これに甘んじることなく、


銀座グルメ会は銀座で新たなるお代わり自由を探し続けるつもりだ。



完。

いつの間にか3月になった。


この冬の課題であった『銀座カキフライ対決』は、みかわやのカキフライを暫定1位としたところで止まっていた。


ここで、さらにカキフライ対決を続行するべきであったかもしれないが、


1号から「もう脂っこいものはちょっと・・・」との意見が噴出。


「もう、みかわやの暫定一位が正式に一位でいいのでは?」という結論に達し、


3月のグルメ会は、カキフライ以外のもので始めようということになった。



この結果に不満を持つ方もいるかもしれない。


しかし、我ら銀座グルメ会は、結局、かなり適当なのだ。



さて、では今回は何を食べるべきか?


2号は、ふと、最近読売新聞にときどき連載されている『銀座洋食物語』なるコラムを思い出した。


煉瓦亭やら、キャンドルやら、喫茶YOUやら、


どうやら取材に行っている店は、我らとほぼ同じだ。


しかし、味の評価に関しては、正直共感できないものもあった。


まあ、我ら素人グルメ会の味覚がまだまだということなのだろう。



で、気になったのはその連載第4回だ。


シチューのお店として歌舞伎座近くの「エルベ」という店が紹介されていた。



我々は、かつて歌舞伎座近くのシチューのお店としては、『銀之塔』を選択したことがある。


そして、たいへんおいしかったと記憶している。


ところが、読売新聞では「エルベ」が取り上げられており、


創業以来継ぎ足ししてきたデミグラスソースがうまい・・・というようなことが書いてあった。


写真を見ると、ブラウンシチューが土鍋に入っていている様子が『銀之塔』にそっくりであった。



これは、知らなかった!


『銀之塔』の近隣に、こんな似たようなシチューのお店があったとは!!


我々は、さっそく、この「エルベ」のシチューを食べてみることにした。



そして注文したのは、例の新聞で紹介されていたミックスシチュー(2000円)というメニュー。



たしかに、小さい土鍋入りのシチューは、我々がかつて食べた『銀之塔』のシチューを彷彿させた。


1号は「おいしそう!」と言って、さっそくシチューを食べてみた。


・・・・のだが。


「あれ? これおいしい?」


え?


慌てて2号も食べてみた。


あ! こ、これは・・・・しょっぱい。


「そうだ、しょっぱいね」


しかも、しょっぱい以外のシチューらしい味がしません。


また、ズバズバと勝手なことを言い出す銀座グルメ会。


「いや、だって、銀之塔で食べたときは、一口食べておいしい! って感じだったよね?」


はい。たしかに。


「なんか、それがないよね・・・これは・・・」


はい。なんていうか、しょっぱいんですが、ただ、それだけ・・・。


ものすごく一本調子な味であった。



よくよく、新聞記事を読み返してみると


創業が1980年(昭和55年)とある。


まあ、継ぎ足すにしても、そこまで歴史が長いわけではないようだ。


我々が考えるに、継ぎ足す前に、味の改良を試みたほうが良いのではないか?



ちなみに、『銀之塔』は創業が昭和30年のようだ。

ということは、もしかしたら、土鍋スタイルも真似っこしたのかもしれない。

そんなことすら思ってしまった。


「うーん、こうなると、また銀之塔のシチューが食べたいな」


食べたいですね。


そうだ! 今回から『銀座シチュー対決』ってことにしませんか?


「いいね~。でも、あと銀之塔とどこがある?」


シチューと言えば、銀座古川もあるし、みかわやだってキャンドルだってあるはずですよ。



「それもそうだね。じゃあ、銀座シチュー対決にしよう!」


というわけで、銀座グルメ会の新たなる対決が始まった。



それから我々は、そそくさと「エルベ」を去り、喫茶店に場所を移すことにした。


つづく。




銀座松屋の裏にある、仏蘭西屋


それは銀座グルメ会にとって、カフェーパウリスタに続く、

2代目銀座コーヒーお代わり自由喫茶だ。




このように、店先のショーケースにも非常にわかりやすくお代わりをアピールしている。

今回我々は、カキフライのあとにもかかわらず、
やや、お腹に余裕があったので、

デザートも食べてみることにした。

実は、仏蘭西屋のデザートはどれもこれも大盛りだ。
どうみても一皿で2人前に見える。

いつも美味しそうだな、と思うものの手が出せなかったのは、
その量の多さが原因だった。

が、しかし、

2号は気づいた。
そのデザートは、本当に2人で食べる用に開発された可能性があるということに。

なぜなら、デザートを注文すると、
お店の方が「おとりわけしますか?」
するっと聞いてくれるからだ。

そして、「はい」というと、
すかさず取皿とフォーク&スプーンをつけてくれる。

そう思ってデザートのワッフルを見ると、
まさしく、分けろといわんばかり、同じものが2つ盛り付けられている。






写真的にわかりにくいかもしれないが、

アイスがはさまったワッフル2セット、
バナナ4切れ。栗4個と、

どう考えても2人前だ。

そして、このデザートはコーヒーとセットにできる。




もちろん、そのコーヒーはお代わり自由だ。

デザートセットは1260円ぐらいだったと思う。

我々はデザートセット1つと、コーヒー単品(530円)1杯を注文し、
いよいよ、あの謎を店員さんに聞いてみた。

少々お尋ねします。

このメンバーズカード申込書なんですが、
スタンプ10個貯まるといったい
どうなるんでしょう?

すると、店員さんはこう答えた。
「はい。メンバーズカードを発行しまして、それを持っていらっしゃると、どのメニューも毎回10%引きになります」


なんと!


毎回10パーオフとは、
コーヒー1杯無料より、おトクではないか!

これはすばらしい。

それから我々はデザートを堪能し、コーヒーをお代わりし、メンバーを目指すことを宣言して店を出た。


そのとき、再び、驚くべきことが!


店を出て松屋の横まで歩いてきたとき、2号が、弁当箱などを入れていたエコバックをお店に忘れてしまったことに気づいた。

しまった! と思って引き返そうと振り向いた瞬間、

そこには、血相変えて2号のエコバックを持って追いかけてきた仏蘭西屋の店員さんがいた。

「お客様、こちらお忘れではないですか?」


2号は、仏蘭西屋の店員さんのすばらしいホスピタリティに感激した。


なんとなく気づいていたが、
仏蘭西屋はコーヒーお代わり自由なだけでなく、

接客サービスもすばらしい喫茶なのであった。


さすが、銀座グルメ会が認めた銀座お代わり自由喫茶である。


これはやはり、なんとしてでもメンバーになろう。


2号は、はやくも9個たまっているスタンプカードをしっかりと握り締めたのであった。



完。