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ニュー研のブログ『ニュー研へようこそ、ゆっくりしていってね!』

呼吸器疾患と認知症を専門分野とする看護師のブログです!

少し前に記憶障害についてお話ししました。今回は見当識障害について話していきたいと思います。

見当識障害とは、今日が何月何日か、ここはどこか、目の前にいる人は誰か、などの時間・場所・人がわからなくなる障害です。

見当識を司る領域は側頭葉と言われていますが、細かい部位などは現在の医学でも解明されていません。側頭葉といわれているので記憶障害とも関連があるかもしれませんね。

見当識障害はADであれば軽度認知症の時期から出現し、時間→場所→人の順に障害されていきます。MMSEでは最初に質問する項目ですね。「今日は何年の何月何日ですか?」「ここはどこかわかりますか?」といった質問内容になります。これらを聞くことで、どの程度障害が出現しているか確認できます。

見当識障害が出現すると時間の感覚がつかめなくなり昼夜逆転したり、トイレの場所がわからなかったり、入院していることがわからずに家に帰ろうとしたりすることがあります。どれも帰宅願望や徘徊につながる大きな要因です。

 

見当識障害の看護ケアは環境調整です。どんな環境がよいかというと居心地のよい環境です。居心地の良い環境とはなにかというと、それは人それぞれですね。漫画喫茶が居心地がよい人もいれば、自宅がいい人、パチンコ店がいい人もいるかもしれません。なので、本人にとって居心地が良い環境がどのような場所なのか情報収集する必要があります。日時の見当識障害が出現している場合は時計とカレンダーを設置しましょう。カレンダーは月毎のものは把握しにくいので1日ずつ×をつけていき“今日”がわかるようにする必要があります。日付や時間の確認方法は、最近の方はスマホを使っているのでそれが日々の確認方法として定着しているのであればOKです。

入院中に場所の見当識障害を支援するには、病状の理解度や記憶障害も影響してきますが、現在治療中のため入院していることを繰り返し説明することが必要です。リアリティオリエンテーションも有効です。「こんにちは。本日担当する“看護師”の○○です」といったように、看護師であることを伝え病院に入院していることを自身で認識してもらうことです。このセリフには「こんにちは」ということでお昼頃であることもさりげなく伝えています。治療するために入院していることをベッドサイドにメモで残しておけば認識できる場合もあります。トイレの場所がわからなくて徘徊しているようであれば、目につきやすい場所に表示をしましょう。

人も環境になります。不快感を抱かせる対応をすると居心地の悪い環境になりますよね。

 

以上のように、ざっと見当識障害について話しました。障害の程度を把握することと居心地の良い環境調整をすることを目標とし、見当識障害への支援をしていきましょう。