医療業界で働いていると略語が日常的過ぎて略語なのか何なのか分からなくなる時がある。
「COPDの患者さんABGと6MWTの結果からHOT導入の可能性濃厚なんで、家族を交えてICするからセッティング宜しく~」。てな具合である。
看護師は配属先の科で飛び交う専門用語を覚え、操り、覚えた事も儚く他所の病棟の他所の科に移動となり、怖い先輩看護師の熱い視線を感じながらまた砂の城を作る作業を繰り返す訳である。とは言え医療用語や略語とて宇宙から飛来した言葉では無く、大体が英語である。なのでスマホ片手に英語を調べてみると結構面白いし、ためにもなるし、仕事も楽しくなったりする。
例えばCOPD慢性閉塞性肺疾患やCHF慢性心不全、CKD慢性腎臓病のCはchronic慢性のことだし、間質性肺炎のひとつAIP、急性増悪のAEのAはacute急性のことである。ということは知恵を働かせればCHFが慢性心不全なら急性心不全はAHFか~なんてことも推察できるようになる。COPDのOとOSASのOはどっちもobstruct閉塞のことでどちらも呼吸器のことだが、PF-ILDとPSPの最初のPはprogressiveで進行という意味であり、PF-ILDは進行性の間質性肺疾患、PSPは進行性核上性麻痺と見事に診療科の垣根を超えることが出来た。
最初はあんまりやくには立たないかもしれないし、地味な作業で面白くないかも(わいは面白いとおもうが)しれないが、続けて行くとどこかでターニングポイントを迎えてそこから加速度的に診療記録の理解が進むようになる。すると時短にも繋がるし、患者理解にも繋がるから、自分なりの戦略も立てやすくなったりするので結構恩恵は大きいと考えている。なので意識高い系の方は是非疾患名や検査、治療法といった医療用語や略語は是非とも正式名称をin Englishで覚えるべきである。