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ニュー研のブログ『ニュー研へようこそ、ゆっくりしていってね!』

呼吸器疾患と認知症を専門分野とする看護師のブログです!

 私が働いている病院では、1年目の看護師の学習の山場と言えば人工呼吸器について、特にTPPVについてです。患者さんの喉に穴が開いているのにビビッて患者さんと器械を繋ぐ蛇管にビビッて訳の分からない数字や波形やアルファベットが表示されてる器械にビビる。おまけに先輩からは“患者さんの命に直結するものだからちゃんと見といてね(怖)!”という指令まで頂けるシロモノである。尚且つ勉強会で貰える資料も難しくて訳が分からないので、1年目の看護師は冷や汗をかき、犬なら尻尾は股に挟まり耳はペッタンコになっているはずである。

♠○○さん来週から呼吸器の患者さんをもってみようか⁉

♡、、、はい。

♠○○さん。うつむいてどうしたの?床にお菓子でも落ちているの?

♡いいえ、ちょっとトイレに行ってきます。

 てなことが病棟では風物詩の様になっていると思います。ところが実は苦手に思っているのは経験のある看護師さんも同様に多いと思います。なのでここは心を落ち着けてゆっくりと学んでいきましょう。最初からモードが~とか、アラーム対応が~とかから始めるとなかなか苦手意識は払拭できないですしね。

 そもそも人工呼吸器とは何でしょうか?答えは呼吸を助ける器械です。ということは何らかの理由で呼吸が出来なかったり、十分な呼吸が出来ない患者さんが使うものですね。なので病気が治ったり、お肌がすべすべになったり、彼氏彼女ができたりするようなものではありません。あくまでも呼吸を助けるものです。あんなに凄そうな器械なのにね。

 では呼吸とはどういうものでしょうか?呼吸とは息を吸って酸素を取り入れ、息を吐いて二酸化炭素を吐く行為です。これを外呼吸と言います。呼吸には息を吸って吐くというサイクルがあり、大まかに言えば1秒で吸って1秒で吐いて2秒休憩のワンサイクル4秒位で行われます。看護学校で呼吸数の正常値は12~16回/分と習いませんでしたか?これは1分=60秒でワンサイクルが4秒なので、60÷4=15という所からも分かると思います。次に一回にどれだけ吸ってどれだけ吐くかを一回換気量と言いますが、これは身長と体重が関係しますが、大体身長170㎝位の男性なら一回換気量は400~500ml程度です。身長がもっと高い人なら一回換気量は多くなりますし、低い人なら一回換気量は少なくなります。

 という訳で人工呼吸器はその人の体型に合った一回換気量をその人に合った呼吸回数で送ってあげる器械ということになります。それでSPO₂が上がらなければ酸素を適宜トッピングするトッピング機能がついてます。人工呼吸器の表示では一回換気量はVTとかVTiとかVTeと表示されています。呼吸数は呼吸数とかRR(respiratory rate)で表示されています。なので機会があればベッドサイドに行って「ふーん、この患者さんは○○mlを一分間に○○回吸ったり吐いたりして呼吸をしているんだねー」ってな感じから先ずは始めてみて下さい。意外と簡単でしょ⁉

 

続く