前回のあらすじ

rTMS15回目までで

・睡眠改善

・より適切な言葉を選ぶ能力が復活

・入浴が億劫でなくなる

などの効果があったよ!


今回は15回目終了後の心理検査についてです。

rTMS15回目終了後、今後の治療方針を決めるために、また心理検査のHAM-Dがあります。

以前も書きましたが、15回目終了後の心理検査において

・一定の効果(心理検査の点数で20%以上の改善)が認められる→30回目まで続行

・効果があまり認められない→治療打ち切り

・寛解と言えるまで改善している→治療終了か頻度を落としてしばらく治療を続ける

です。


私はrTMSで明らかに改善傾向にあり、医師から

『この感じだと30回まで行けそうですよ』、

看護師から

『全体的に非常にいい傾向にありますよ』

と言われていたのですが、この心理検査がだいぶ不安でした。

改善したと感じていたのは、あまり心理的な角度からは拾ってもらえなさそうな部分だったからです。


主治医にそう伝えると

「私の立場で言うのもあれですが、瞬間最大風速のときを考えて答えてもらったほうが得だと思います!」

と身もふたもないアドバイスをされました。そんなんでいいのか。


どっちかというと、これまでたくさんの患者さんのrTMSのモニタリングをしている看護師さんの言葉になるほどと思いました。

この看護師さんには主治医に伝えたのと同じ不安を伝えたのですが、それに答えてこう言われましたを

「rTMSは、刺激強度を決める時点で、脳が反応する磁力の閾値が高すぎて受けられなかったり、閾値は大丈夫でも痛くて続けられなかったりする人がいます。そういう中で、ここまで無事に治療受けられて、改善もしていることを受け止めるといいかもしれません」

要するに、rTMSに関して、私はかなり運がいいということなのですが。

その幸運を受け止めて、もうちょっとポジティブに行こうという気分になりました。


結果として、心理検査では『一定の効果あり』となり、16回目以降も治療が続くことに決定しました。

効果の有無は、rTMS直前の心理検査の点数と比較して見るのですが、直前の検査では私の点数は21点(高いほどうつの度合いが高い)、15回目終了後の点数は12点でした。かなり改善している方だそうです。


HAM-Dは、睡眠の改善がある時点でけっこう点数が下がる検査だそうです。けれど、実際に検査で受け答えしてみたら、意外と睡眠以外の精神的なところも改善していてびっくりしました。知らないうちにだいぶポジティブになっていました。


次は16回目以降のrTMSについて書いていきます。