モールス LET ME IN | 檸檬瘉備忘録 (this and that)

檸檬瘉備忘録 (this and that)

私的な遊び文章。自分メモ。今のところ映画の話が多い。基本的に知識は深くなく、軽くて浅いです。おバカB級ホラーの感想で始めた、あれこれ。

冒頭から、キング小説を読んでいるような
昔ながらのホラーのような雰囲気で、すごくわくわくした。
音や光や色、映像が綺麗で、間の取り方が絶妙で、テンポも良い。

両親は離婚協議中。
母親は、神様への信仰は熱心だけど
子供のことはろくに見ておらず、家にも不在がち。
学校では暴力的ないじめに苦しむ思春期の少年、オーウェン。

ある日、隣の部屋に越してきた少女は、学校にも通わず
靴も履かず、雪道を裸足で歩く、ちょっと変わった女の子。
アビー親子が引っ越して来た頃からはじまった、街を徘徊する連続殺人鬼の影。


アパートの中庭。雪の積もる夜のジャングルジムで、二人は出会います。
裸足で雪道に立ったアビーは、痩せた野良犬みたいで、すごく寒そうにみえた。
ルービックキューブをキッカケに二人の交流がはじまり
寂しかったオーウェンは、どんどんアビーに惹かれて行きます。

荒んだ生活の中で思春期を迎え、鬱屈した何かを、爆弾のように抱えた
オーウェン少年の心情が、よく描かれているなと思った。
そしてアビー家族の恐ろしい秘密が少しずつ明らかに。


人間の残虐性と心の闇。人間の優しさ。寂しい子供の心理。
それを利用する悪の存在。差し伸べられる手。人知を超えた闇の存在。環境と素質。
次第に悪に魅了され、受け入れ、自らの意志で招き入れるオーウェン。
アビーにとってもオーウェンは、いなくてはならない、必要な存在に。

モールス面白かった。
怖くて奇妙で綺麗な映画だった。
風変わりなボーイミーツガールな物語を楽しみました。

★★★★★
※星は私の好みとその時の気分による自分メモなのでかなり適当です。