ワイティティ本人が出るってシャマランかよ

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

米領サモアのサッカー代表チームはワールドカップ予選で史上最悪の31対0というスコアで敗れて以来、1ゴールも決めれずにいた。

次のワールドカップ予選が迫る中、すぐに激高する型破りな性格なためアメリカを追われた鬼コーチ・トーマス・ローゲン(マイケル・ファスベンダー)を監督に招聘しチームの立て直しを図る…

 

スポーツを題材にしているやつって無条件で面白いんだよな。

ただ、試合のシーンが盛り上がるスポ根ものとはちょっと違って人間ドラマに重きを置いた作品なので、サッカーにそこまで詳しくなくても楽しめると思う。

笑いと感動が程よくちりばめられていて、ワイティティ監督の独特の語り口でとてもワイティティカラーが出てた作品だと思う。

サモアって…、よく聞くけどどんな国なんかよく知らん。

映画の中で、サモアのほかにトンガとかも出てくるけど、聞いたことあるっていうぐらいしか知らんのだよ。

サッカーは世界的にあらゆる国が熱狂するスポーツだが、サモアでの熱量がちがうんだよな。

欧米なんかではサッカーこそ人生という感じだけど、サモアでは代表の選手が他のことと掛け持ちしてたりする。

これは文化によるものだと思うんだけど、時間の流れが違うというか、根付いている考え自体が違うんだな。

もちろん、熱量も持っているんだが、一番大事なのは家族といること。

 

異なる文化に加え、第三の性ファファフィネ…、この言葉は初めて聞いたんだけど、サモア社会では古くから根付いている価値観らしい。

今でいうところのジェンダーレスのひとつなのかもしれん。

ファファフィネでありながらチームのエース、ムードメーカーであるジャイア(カイマナ)がすごく魅力的なんだよ。

こういう映画でテッパンなのは目標に向かって努力する姿、完璧でない自分を受け入れ成長する姿で、自ずと勇気が湧いてくる。

ただ、頑張りすぎることもストレスになるって言うのにはハッとさせられたな。

こういうのは奥底に根付いた文化による違いからしか気付かないんだよな。

しかしサモアのひとってみんな幸せそうでうらやましい。

 

  鑑賞メモ:ディズニープラス