玉ねぎの皮を剥くと・・・

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

風変りだが名探偵のブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が様々な事件の謎を解き明かす正統派ミステリー。

おれはこのシリーズ(といっても過去1作しかないけど)が大好きだ。

前作もおもしろかった。

スリルや笑いがしっかりあって、どこかずれているブランが次第に謎に近づいていく様子は往年のミステリーと双璧だ。

探偵ものとしては前作よりこちらのほうがいい出来栄えだと思う。

 

世界中でロックダウンの中、億万長者のマイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)はギリシャのプライベート・アイランドに友人たちを招待し、殺人ミステリーゲームを開催する。

招待客の中には探偵ブノワ・ブランがいたが、マイルズ・ブロンは招待した覚えがない・・・

ブランもミステリーゲームに参加するが、そこで殺人が発生し全員が容疑者となるなかブランも事件に巻き込まれる。

プライベート・アイランドで起こった殺人の犯人は誰なのか、ブランはなぜ招待状が届いていたのか・・・

 


ミステリーの基本通りに進むんで安心して観れる。

前半は事件発生パート、後半は謎解きタネ明かしパート、とても分かりやすい流れなんで頭の悪い俺にはちょうどいい。

そしてミステリーの醍醐味は後半の怒涛のタネ明かしなんだよな。巻き散らかした伏線もすべて回収されていたし、なによりオチがとっても良くて映画を観たなぁという満足感に満たされるんだよ。

 

名探偵ブラン役のダニエル・クレイグは見事にボンドのイメージから脱却したものだ。

まだたった2作だけど、ブランはダニエル・クレイグしか考えられない。

ボンドのようにアクティブなクールじゃなく、ちょっとずれたようなクール、飄々としているけどどこかずれているのだ。

いいじゃないか、なぜか憎めない、ってかこういうキャラクター好き。

ファッションもちょっとずれてるのが最高だ。

このファッションだけで笑える。

なぜこんなの着ているのか、それにスカーフが謎すぎるぞ。

おれなら絶対に着ない。

 

 

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