エムバクは結構いいヤツ

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

ウホッ、ウホッ、(ジャバリ族風の叫び)。

昨日行ってきたよ、『ワカフォー』

主役のチャドウィック・ボーズマンの突然の死去により

主役がいなくなった『ブラック・パンサー』、代役を立てるとか、2代目(正確には3代目)にバトンを引き渡すとか、いろんなことが考えられただろうが代役を立てずに敢行したのだ。

結果、この判断は大正解でとても素晴らしい作品に仕上がっていた。

 

国王ティ・チャラを突然の病で失い悲しみに包まれるワカンダ。ティ・チャラの母ラモンダ(アンジェラ・バシェット)が玉座に座り、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出そうとしていた。

一方、ワカンダで採取できる最強の鉱石ヴィブラニウムを世界中が開示するよう求める中、ワカンダはかたくなにヴィブニウムを表に出そうとしない。

ますます国際的に孤立するワカンダの前に、ヴィブラニウムを持つもう一つの帝国タロカンが海の底より現れた。

ワカンダとともに世界に覇権を握ろうとするタロカン、世界はヴィブラニウムを中心に大きなうねりに突入していく。

 

チャドウィック・ボーズマンの件があったためか、終始重苦しい雰囲気で何度も涙を誘うシーンがあった。

しかしその涙は過去映像を流したりCGで復元したりした安っぽいものではなくしっかりとした見事なストーリーによるものだった。

いつまでも悲しみの中に閉じこもったらだめだ。

一歩踏み出すことも大事なのだという非常に強いメッセージが込められている。

黒人や女性が主となっている設定も今風で必然的な設定なんだと思う。

エムバクも実はいいヤツで、映画になるといいヤツになるジャイアンみたいだった。

 

フェーズ3~4辺りで最高到達点にいたMCU、どうしてもその後の尻つぼみ感があり、インパクトが弱くなっていたんだけど、非常に見事に再生させたと思う。

これは観るべき作品だと思う。

しかし映画館での上映がものすごく少ない。

『すずめの戸締り』に完全に戸締りされてしまった感じだ。

『すずめの戸締り』はヒットを約束された作品だし、興行的にヒットが期待できる作品に集約するのは必然だと思う。

しかし、今回の上映スケジュールは完全にディズニープラスの功罪だと思う。

新作がいち早く配信で観れるのはうれしい反面、こういう結果を見るとやはりサブスク配信は少なくとも1年以上期間を置くべきだと思う。

 

 

  鑑賞メモ:劇場

 

 

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