これ絶対マーベルに怒られるやつ
※画像はお借りしているものです。
フランス映画もう一発。
おれのイメージではフランス映画と言えばおしゃれな恋愛映画なんだが、実際フランスでは映画はボンドとコメディ意外、客は入らないと言われいてるらしい。
そんなフランスの超悪のりコメディだ。
来た!フィリップ・ラショーだ。
好きだな、彼の作品。
悪ノリのセンスも抜群だけどくだらなさも抜群。観る人にある程度の懐の深さが求められるが、おれは間違いなく超一流のエンターテイナーだと思う。
ここでいう“懐の深さ”は、くだらないことに喜んで笑える寛容さだと理解してくれ。
警察署長の父親(ジャン=ユーグ・アングラード)の反対を押し切り、役者としての夢を追い続けるセドリック(フィリップ・ラショー)。
しかし、まったく目が出ず心が折れかかっていた時、ヒーロー映画「バッドマン」(バットマンではない・・・)の主役に抜擢される。
“バッドモービル”に乗って宿敵“ピエロ”と戦うアクションヒーロー作品だ。
バッドマンはまんまだし、
これはあかんやろ。
張り切るセドリックは、身体を鍛え上げ、武術を学び撮影に臨む。
ある日の撮影中、妹から父親が倒れたという電話が入る。
慌てたセドリックはバッドスーツを着たままバッドモービルに乗り込み病院に向かう。
バッドモービルには撮影の小道具を積んだまま・・・
ところが、病院に向かう途中に事故を起こし記憶を失くしてしまう。
自分は誰だ?なぜこんなスーツを着ているんだ?
車中にあった撮影小道具を見て自分はスーパーヒーローだと思い込み、宿敵ピエロに戦いを挑む・・・
ここまでやってマーベルに怒られないか?
マーベルだけでなくDC、そしてFOX作品まで・・・
こんなんやっちゃアカンだろ・・・
まさにセンスの塊、これでもかという小ネタと下ネタの連射で息つく暇もない、よくこんなにてんこ盛りで90分未満に収めたものだ。
まき散らした伏線もしっかり回収されていて抜群に上手い脚本だぞ、これは。
フランスのパロディってやり方がハンパないな。
予告観たら絶対観てしまうだろう。
小ネタ、下ネタのオンパレードで怒涛のパロディ攻撃だ。
(下ネタというよりエロネタ)
しかも下ネタ成分かなり多めで、それはおしゃれのかけらもないやつで、これ絶対にテレビ放送できないやつだ。
マーベルをネタにするだけでなく、あのノートルダム大聖堂を焼いちゃうなんてやりすぎを遥かに度を越してるじゃないか。
ノートルダム大聖堂ってこの前修復したばっかりだろ。
このタイミングで焼いちゃうなんて絶対アカンやろ、フランス人はどんだけ寛容やねん。
鑑賞メモ:劇場





