ニキータ・・・(笑)

 

※画像はお借りしているものです。

 

 

アマプラのオリジナルドラマ。

トヨエツ主演のポリス・コメディだ。

ポリス・コメディと言えば何といっても『トミーとマツ』、知ってる?

おれ大好きだっただったんだよ。

 

しかしおれ、これをまじめなドラマだと思って観始めたんだよ。

だって出演陣みんな真顔なんだよ。

まじめな顔で繰り広げられる会話劇が、この人たちは一体何をしているんだろう?とみている俺が困惑してしまうようだったんだ。

 

主なシチュエーションは3つ。

パトカーの中で麻薬捜査の張り込みをしているベテラン刑事・時田(豊川悦司)、新人刑事の椎名(中村倫也)。

無線連絡センターで各所の報告を受け、指示を出す先輩オペレーター・里見(木村佳乃)、後輩オペレーター・大平(清原菜名)。

とあるガレージで誘拐事件が発生しており、そこには小悪党・諌山(岸谷五朗)、下っ端の一条(岡山天音)、そして誘拐された茉莉(岸井ゆきの)がいた。

 

いったい何の捜査をどこまでまじめにしているのか?

犯罪者たちはどこに向かっているのか?とにかく言動がちぐはぐでそれでいて妙に説得力がある。

なによりめちゃくちゃ面白いんだよ。

 

時田(豊川悦治)、ベテランだが万年ヒラ刑事、本人は警視庁の仕事を疑問に思い自ら出世街道の階段を下りたと言うが実際は警視庁のお荷物、ハッタリばかりで次々と謎の名言を連発し人を煙に巻く。

椎名(中村倫也)、元自動車学校の教官、ヒリヒリした刺激がほしいからと転職した異色キャリアの新人刑事。時田とコンビを組む。

聞き上手でとんでもなく人たらし。

このふたり、年齢も性格も違うが妙にウマが合うのだ。

 

里見(木村佳乃)、オペレーター室で張り込み中の刑事達に無線で指示を出す頼れる先輩、しかし人の話を聞かず空気は読めない、なにかとマウントを取ろうとする。

大平(清原菜名)、美里とペアを組む新人オペレーター。清純派で曲がったことが大嫌い。キレるととんでもなく危険。

木村佳乃のこういう役が全然不自然じゃなく、たぶん普段もこんな感じなのかもと思ってしまった。

(まあ苦手なタイプだけど・・・)

 

諌山(岸谷五朗)、前科7犯だがスリなどのショボい犯罪ばかりの小悪党。実はお人よしだがかなり特殊な性癖を持っている。

一条(岡山天音)、諌山と同じ犯人グループに所属する犯罪初心者。犯罪心理に興味があるサイコパス。

茉莉(岸井ゆきの)、偶然、麻薬取引情報を知ってしまったため誘拐されたインフルエンサー。SNS依存で人質になった自分の姿を生配信したくて仕方がない・・・

この3人、次第に不思議な絆が生まれてく、まさにストックホルム症候群のような状態になり、じつはこの3人が一番まともなのかもと思ってしまう。

 

 

とんでもなくアホで愛すべきダメ男。

口ばっかりの時田がなんてチャーミングなんだろう。

もっともらしく自分を正当化する話術はダメ男ではなく超一流の自分プロデューサーなのだ。

そして椎名の人たらしぶり。

これは参考になる。ヘタな自己啓発本よりよっぽどためになるぞ。

なるほど、こういう風にあしらえばいいんだ!と目からウロコがおちまくりだ。

しかしは先輩に対してまじめに対応していた椎名が次第に調子にのって、どう見ても悪ノリして二人でおふざけしてるようにしか見えないのが何ともおかしい。

これはぜひシーズン2を作って欲しい。

だって事件は全然解決してないし、というよりドラマが事件の解決に向かっていないんだもん。

タイトルについている“本日も異常なし”、じつは“異常はあるけど見て見ぬふり”と言うやつだ。

刑事がそんなのでいいのか?

面白いからいいか。

1話30分で全6話、一気に観ても3時間ほどで1シーズン観れてしまう。

サクッと観れるんで超おススメ。

 

 

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