子どもにはとても見せれないヒーローもの
アマプラで大評判だったヒーローものはとても子供向きじゃない、大人が観てもエンターテインメントとはかけ離れた問題作だ。
いまやスーパーヒーローたちは軍事企業ヴォートに所属し、その数200名を超える数になる。
そのうち特に人気が高く、実力が認められた7人はスーパーヒーローチーム“セブン”としてスーパーヒーローたちの顔となる。
しかしヒーローたちの中には私利私欲、権力、名声に取りつかれるものも少なくないのだ。
一方、ヒーロー活動の巻き添えで大切な人を失った者たちもいる。
そんな人々が集結し、反ヒーローチーム“ザ・ボーイズ”を結成する。
これはヒーローたちと反ヒーローチームの闘いを描く物語りだ。
ヒーローもんは基本的に子供たちに勇気を与えるものだ。
おれも子供の頃、仮面ライダーやウルトラマンをワクワクしながら観た。
キカイダーとかゴレンジャーとかも好きだった。
しかしこれはとても子供にはみせれない。
私利私欲にまみれたヒーローはとてもお手本にはならないし、第一バイオレンスが強すぎる、そしてセクシャルも強すぎる。エロは好きだがとても感心できるエロじゃない。(感心できるエロってなんだ?)
もちろんヒーローだって聖人君子じゃない、そんなことわかってる。
おれのまわりにいる尊敬する人でも完璧な人なんていない。
でも子供たちの前だけはヒーローは聖人君子じゃなきゃならないとおれは思うんだよね。
なのにこれに出てくるヒーローたちは最低だ。
とくにホームランダー(アントニー・スター)とAトレイン(ジェシー・T・アッシャー)は酷いと思う。
こういう展開を考える人の思考ってホント不思議だ。
ただ暴走するヒーローから目が離せないのは確かだ。
そのヒーローと敵対する“ザ・ボーイズ”の面々にも共感する。
(スターライト役のエリン・モリアーティが美人!)
ヒーロー軍団を軍事企業が抱えているのも問題の投げかけだと思う。
圧倒的な武力を一企業、または一国家が抱えることは本当に危ういことだと思う。
“世界の警察”なんて言葉があるが、それは裏を返せば“世界の警察”が圧倒的正義という価値観を強要しているともいえるから。
次第に激しく衝突していくヒーローと反ヒーロー、シーズン3は現在撮影中とのことだ。
とっても待ち遠しい。
鑑賞メモ:Amazonプライム