10年前に行われたリアルなシミュレーション、感染が怖いのはウィルスより情報
ちょっと前まではとても観れんかった映画だ。
これ、最初に観たのは劇場でなかったと思う。
たぶんおれが入院中の映画なんで、レンタルかなんかで観たんだと思うんだけよく覚えていない。
とにかく封を切っていないBDが棚に並べてあった。
ある日、香港の出張から帰宅したベス・エムホフ(グウィネス・パルトロー)は体調不良を訴え、激しい痙攣の末死亡する。
同様の事例が世界各国で相次ぎ、WHOが動き出す。
さらにアトランタのCDCや各国の保健当局も未知のウィルスの特定、ワクチンの開発、感染ルートの特定に奔走する。
発生は瞬く間に世界中に拡大し、人々は見えないウィルスにパニックに陥る中、いち早く伝染病の警鐘を訴えたフリージャーナリスト・アラン・クラムウィディ(ジュード・ロウ)のブログに掲載された情報に傾倒する・・・
おれ、以前にこれ観たときただ単にウィルスって怖いなぁ、でもこんなことって起こらないだろうなぁ、って思ってた。
まるで現在のシミュレーションのようだ、10年前の映画にしてはリアルすぎる。
まんま現代の姿だ。
映画の冒頭、誰かが触った手すりやエレベーターのボタンが大写しにされるところが怖すぎる。
しかし本当に怖いのは理性がなくなった感染しなかったひとたちだ。
ゾンビがまん延したら敵はゾンビだけだけど、ウィルスの場合、敵はウィルスはもちろん、人間性を失った健常者なんだな。
ネットに流れる情報がすべて正しくないと頭ではわかっていても、それに踊らされる人がたくさんいるわけだ。
本当に感染するのは情報なのかもしれない。
コロナウィルスがまん延し出した時、外国では銃がものすごく売れているというニュースを見たけど、略奪や略奪から自衛するために銃を持つんだな。
日本で本当によかったと思う。
どんなときも人間性は失わないようにしなければ。
略奪はもってのほか、買い占めはしないのは当然のこと、だけどマスクとか少ない物資をおれは隣のひとに分けてあげられるだろうか?
コロナはまだ終わっていない。
みんなが助け合わなければ未知のウィルスを乗り越えられないと思う。
鑑賞メモ:BD