マイケル・ベイはブレない
これは2005年作品、もう15年もなるのか。
アメリカでは大コケという話しだったけど、公開当時映画館に観に行って、DVDも買った。
スカ子出てるからな、買わないわけにはいかないだろう。
でもDVD観たのはたぶん2回目・・・、ひょっとしたら初めてかもしれん。
深刻な大気汚染にさらされ、人間が住めなくなってしまった近未来の地球、人々は厳重に衛生管理された都市コミュニティで暮らしていた。
そこでは日々抽選が行われ、抽選で選ばれたものは最後の楽園“アイランド”に移住できるのだ。
当選を待ち続けるリンカーン・6・エコー(ユアン・マクレガー)はある日、換気口から入ってきた一匹の我を見つけてある疑念を抱く。
実は汚染などしていないのではないか・・・?
そして自分たちはなに者なのか?
真相を知ってしまったリンカーンは、ジョーダン・2・デルタ(スカーレット・ヨハンソン)とともにコミュニティから脱出を図る。
さすがマイケル・ベイ、いつも通り仕上がってるね。
たぶんラストシーンが撮りたかったというだけだろうな。
なかなかいい題材を扱ってるんだけどなぁ、前半がんばったけど後半ぶち壊しってこういう映画にしちゃうとこがマイケル・ベイ監督なんだよな。
前半、コミュニティで暮らすリンカーンが疑念を抱き始めるあたりはなかなかいい。
今話題の“再生医療”とか“クローン”とかは行きつくところはここなんだろう。
デリケートなテーマだと思う。
いまでも世界のどこかでこういうことが行われているかもしれない。
ただ、オチはすぐにわかってしまうんで映画として成立してるのは前半部分だけ。
後半は一転、ただの力技のアクション映画になってしまう。
そこまで破壊する?ってぐらいハデにやっちゃいます。
マイケル・ベイは破壊シーンになると歯止めが利かなくなっちゃうんだろうな。
“生命”を扱った映画だけど、かなりたくさんの人が巻き添え死させちゃってるからな。
映画のテーマからは本末転倒な方向に行ってるけど、自分のやりたいことには決してブレないマイケル・ベイだな。
あー、面白かった。
鑑賞メモ:DVD