双子の呪縛
山崎まさよし主演のヒューマン・ミステリー『影踏み』、このあたりの公開はミニシアターのみで上映期間も短くて劇場鑑賞を逃しちゃったんだよ。
最近はリリースが早いんでうれしい。
住民が寝静まった民家に侵入して盗みを働く、通称「ノビ師」真壁修一(山崎まさよし)、その技術の高さから警察から「ノビ壁」とあだ名されていた。
彼は決して証拠を残さず、逮捕されることもなかった。
ある日、真壁は県議会議員の自宅に忍び込むが、その寝室で夫に火を放とうとしている妻(中村ゆり)目撃し、彼女を止めた直後に逮捕されてしまう。
2年間の服役を終えた真壁は彼女の行方を探すが、同時に20年前に押し殺した記憶がよみがえる・・・
物語りが進むにつれ、真壁修一の相棒・啓二(北村匠海)、修一を慕う女性・安西久子(尾野真千子)との関係性が見えてくる。
決して捕まらない真壁がつかまってしまった理由、それがきっかけとなって自分の呪縛と対峙する。
原作者・横山秀夫の作品はいくつか読んだことがあるけど、どれも人間の深層に入り込む重厚な作品で、映画も日本映画が得意とするところだと思う。
ストーリーの重要なキーワードになる“双子”。
おれも小学生の時、同じ学年に2組の双子がいた。
ちょっと憧れがあったんだよね、双子って。
でも必ず優劣が付きまとうわけで、傍から見る以上の苦悩があったんだろう。
子どもだったおれはそんなこと考えたことなかった。
ところで「ノビ師」っていう言葉あるんだな。
初めて聞いた。
忍びから来ているらしいけど、住人が寝てる横でタンス開けるなんて信じられない。
絶対ムリ。
おれなら緊張で膀胱縮みあがってちょっとちびっていしまう、まちがいない。
鑑賞メモ:DVD