人生に一度でいいから自由な旅をしてみたい
日曜日に観た映画はちょっと変わったタイトルの『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』というヒューマンドラマです。
どんな映画なのか詳しく知らずに観に行ったんだけど、いまこういう映画が一番必要なのかもしれない。
老人の養護施設で暮らすダウン症のザック(ザック・ゴットセイゲン)は幼いころからの憧れだったプロレスラーになることを夢見て施設を逃げ出す。
一方、最愛の兄を亡くし運に見放された漁師のタイラー(シャイア・ラブーフ)は、他人の獲物をぬすんでいるのがばれて船で逃げ出す。
偶然に出会ったふたりはある場所を目指して旅を始める。
施設からザックを追いかけてきた看護師エレノア(ダコタ・ジョンソン)を含めた3人の行く末は・・・
自然に涙が滲んでくるいい映画だ。
スクリーンからカントリー風が吹いてくるロードムービーでおれの好きな要素が詰まっている。
障害を差別するわけでなく、過保護にするわけでなく、まったく特別視することなく一人の人間として応援する、これって普段の日常でもなかなかできないことだと思う。
二人の旅はホントに楽しそうだ。
人生で一度だけでいいからこんな旅してみたい。
おれを含めほとんどの人は旅なんてすることがまずないと思うんだけど、憧れるなぁ。
自由に生きるってこんなにまぶしいんだな。
うらやましくってしかたがない。
ザックは自分の障害を理解しており、成り行きからザックを拾ってしまったタイラーははっきり言ってはじめは迷惑だっただろう。
しかし、後先考えずに自分の憧れに向かうザックにだんだんと思考が影響されたのはタイラーだったのだろう。
劇中で語られてた「友達は自分で選ぶ家族」、いい言葉だ。とても心に沁みた。
だって生まれた境遇や環境は選ぶことができないけど、これだけは自分で選べるんだもんな。
おれはに家族って言えるような友達いるかな・・・
ところで不思議なタイトルの意味をいろいろ調べたけど全くわからず、意味不明のまま映画館に行ったんだけど、観終わった後に思った。
いいタイトルだと思う。
鑑賞メモ:劇場