コレクションDVDの中にこんなのがあった・・・

 

 

なんか観ようかなーと思って手に取ったDVDがこれ。

DVDの棚にはコレクションが500枚以上あるというのに、いきなりこんなの手に取るっておれっていかれてるな。

 

『サスペリア』・・・

おれと同じ世代の人は、「決してひとりではみないでください」ってフレーズをなんとなく覚えてると思う。

ダリオ・アルジェントの傑作ホラー、当時はホラーなんて言い方しなかったから、恐怖映画とかオカルト映画とか言ってたような気がする。

 

めっちゃ久しぶりに観る。

オープニングの雰囲気がなんかヤバそうなもんが始まりそうだと感じる。

強烈な赤色を多用した画面が不快で、いやなもん観せられてる意識を刷り込まれてるのだ。

 

アメリカからドイツのバレエ学校に留学してきたスージー(ジェシカ・ハーパー)。

嵐の夜に学校に到着したスージーは、学校から怯えるように飛び出した若い少女とすれ違う。

ずぶ濡れになりながら学校を飛び出し、どこかに走り去っていった。

スージーはこの奇妙な光景を目にしながらインターホンから呼びかけるが、門を開けてもらえない。

仕方なく翌日出直すことにする。

翌日、無事入学することができたスージー、理事長は海外旅行中といい理事長代理のマダム・ブランク(ジョーン・ベネット)、厳格な教師ターナー女史(アリダ・ヴァリ)のほかに、盲目のピアニスト・ダニエル(フラヴォイ・ブッチ)、醜いルーマニア人の下男パブロなどがいた。

レッスンを始めたスージーは、ある日突然体がうごかなくなり、校医の診察を受ける。

原因は貧血によるもので、血を増やすために毎晩の食事に一杯のワインを加えられる。

しかし、そのワインを飲むとなぜか眠くなり、スージーは深い眠りに落ちてしまうのだ。

その後学校では、殺人が起きる、天井から蛆が落ちてくる、ダニエルが盲導犬にかみ殺される・・・、など次々と恐ろしい事件が起きる・・・

 

いやー、怖い。

雰囲気からして怖い。

めっちゃ怖いんだけど、いまあらためてみるとストリートはなかなか強引だったな。

説明不足っていうか、ちょっとストーリーが???と破綻しているところもある。

けどエグい描写があるとか、大きな音でビビらせるといった卑怯な手じゃなくて、純粋に怖い作品なのはアルジェントの手腕なんだろうな。

アメリカのライトな雰囲気ではなく、重々しい重厚な雰囲気を感じが漂うのはヨーロッパが舞台だから?

『オーメン』『エクソシスト』とはまたテイストが違うんだよ。

雰囲気は冷たいのに、画面全体どぎつい赤色の映像がなんともおどろおどしいというか。

CGで作ったえげつない映像ではなく、手作りで作った惨殺シーンがめっちゃ怖いぞ。

最初の殺人で、切り裂いた傷から心臓がドクドク動いてる様子がどう見ても作りものなんだけど生々しい。

そして、この映画を最大に盛り上げているのがゴブリンの音楽。

音楽聞くだけで怖いぞ。

観たことない人は一度観てみてもいいかも。

 

ところで、バレエ学校の女学生がバレエシューズを50マルクで売ろうとしているシーンがあるが、なんか目からウロコが落ちる感じがした。

そうだわな、当時EUはなかったから通過単位はユーロでなくマルクだったんだな。

 

  鑑賞メモ:DVD

 

 

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