根深い人種差別にゾクゾクした

 

 

やたらと評判がよかったんだけど、劇場で観れんかった。

DVDリリースを楽しみにしてた1本です。

 

ニューヨークに暮らす“黒人”の青年クリス(ダニエル・カルーヤ)は、“白人”の恋人ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招待される。

ローズの両親は、恋人が“黒人”であることを知らず、クリスはそのことが不安で仕方がない。

父親は熱狂的なオバマ大統領支持者で、“黒人”に対する偏見はまったくないとローズはいう。

実際、ローズの家に着くと、ローズの家族はクリスを温かく迎えてくれた。

しかし、黒人の使用人、黒人の庭師が働いていることに違和感を覚える。

やがて開かれたパーティには、多くの“白人”の招待客が集まる中、クリスは“白人”ばかりで妙な居心地の悪さを感じる。

 

 

黒人とホラー映画ってあまり愛称がよくないように思う。

実際、黒人が主役のホラーってあんまりないような気がする。

たぶん、黒人って強そうだし、怖がっても画にならないんだと思う。

 

いまだくすぶる黒人への根深い差別、と同時に体力的に優れる黒人への憧れ、そういう複雑な感覚が入り混じっている。

観ているうちに次第に感じる不気味な違和感がなんだか気持ち悪かった。

人種差別が身近にはないんで、たぶん違和感の感じ方が薄いんだろうと思うけど、それでもゾクゾクした。

ホラーというよりスリラー。

医学的にそんなんあり?というようなツッコミもあるけど、これは面白かった。

 

  鑑賞メモ:BD