クリームブリュレが食べたい

 

 

10年以上ぶりに、DVD引っ張り出して観た。

日本中で単館アート系ブームの火付け役となった作品で、とびきりチャーミングなフランス映画です。

 

22歳の女性アメリ(オドレイ・トトウ)は不思議ちゃんな女の子。

彼女は学校へも行かせてもらえず成長したため、世の中との調和がうまく取れない。

空想の世界で生きていた彼女は、カフェで働きながら周りの人を観察しながら空想を膨らませていた。

ところがある日突然、アメリは周りの人が幸せになることに喜びを感じ、こっそりと他人の人生にお邪魔しては悪戯をしかけ(犯罪すれすれだと思う)、幸せを感じてもらうことに嬉しくなっていた。

そんなある日、青年ニノ(マチュー・カソヴィッツ)に一目惚れするが、気持ちの伝え方がわからい。

同じアパートに住む絵描きの老人や空想の友達に励まされるアメリ。

一方、アメリからのメッセージを頼りにヒントを辿ってアメリを探すニノだったが、二人は会うことができるのか・・・

 

独特の雰囲気が漂っているキュートな映画でターゲットは間違いなく女性向けだろう。

アメリが学校に行かせてもらえなかったエピソードが好き。

両親にはあまりかまってもらえなかったアメリは、いつもお父さんに触れてもらえることを望んでいた。

しかし、お父さんに触れてもらえるのは軍医の父による心臓検診のときだけ。

心臓検診のたびにうれしさで心臓が高揚していたアメリに、父は心臓に重大な病気があると思い込み、学校には行かせず周りの子どもたちからも遠ざけて育てていたのだ。

 

なんかすごく強引なイントロダクションだけどなんか妙に納得してしまった。

アメリが好きなことをいくつか紹介されていたけど、その中のひとつ、クリームブリュレのカラメルをスプーンで割ることがすごくツボ。

クリームブリュレが食べたくなる。

女の子が好きなものに対する感覚がかわいくて、惚れっぽい硬派の俺なんて一瞬で陥落してしまうな。

 

アメリが突然、世の中と調和がとれたと感じるきっかけとなったエピソードも好き。

お父さんからドワーフの置物を盗んで仕掛ける悪戯も好き。

 

大作とは明らかに漂う雰囲気が違ってるのはフランス産だから?

むかし観たときはそんなに響くものはなかったように思うんだけど、女性にはお勧めできる作品だと思うよ。

 

 

  鑑賞メモ:DVD

 

 

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