ハンカチがびちゃびちゃになったのよ・・・
映画をたくさん見ていると、とんでもなく印象的な映画に出会うことがある。
なんとなく観に行ったけど、この映画は今年観た中でピカイチの1本だった。
『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラニ監督とアーミル・カーンの再タッグによる作品です。
ちなみに、『きっと、うまくいく』は、おいらが今まで観た映画のベスト3に入る一本なのだ、みんなもう観た?
留学先のベルギーで失恋し、インドに帰国後テレビ局のニュース番組を担当するジャグー(アヌシュカ・シャルマ)、彼女は、「神様が行方不明」とビラを配る奇妙な男を見かける。
彼は“pk(酔っ払い)”と名乗り、「自分は宇宙からやってきて、宇宙船を操作するリモコンが盗まれたので帰れなくなった。」と話す。
pkは盗まれたリモコンを見つけてもらうために神様を探しているという。
pkの言動に興味を持ったジャグーは、彼の密着取材を始める。
ハリウッド映画でもなく、韓流でもなく、もう一つの流れボリウッド、ある意味でいま一番ストレートな映画を作っているのかもしれない。
インドでは映画産業がものすごく盛んで、娯楽の代名詞らしい。
作られる映画の数もハンパないらしい。
たしかにインド映画を観るといつも発見がある。
映画を観るとき、たまに不思議な空間に迷い込む感覚にとらわれることがある。
ヘップバーンの映画を観たときとか、ヒッチコック作品観たときとか・・・、
久しぶりにどっぷりその空間に入ったような気がした。
インド映画らしく音楽に溢れ、後半は涙と鼻水の大洪水・・・
映画館で立てなくなるぐらい涙したのは本当に久しぶりだ。
ただ、インド映画全般に言えることだが、尺が長すぎるような気がする。
2時間を切る作品はほとんど見当たらず、これも2時間半オーバー。
もちろん、それを観させるパワフルさとドラマ性があるからこそなんだと思うけど、もう少しうまく編集したほうがいいんじゃないかなと思う。
主演のアーミル・カーンはボリウッドの問題児と言われているようだが、彼は基本的にものすごく作品選びが上手なんだと思う。
そしてアヌシュカ・シャマル、おれ的に彼女はドストライクで、こういうタイプにものすごく弱い。
彼女のはじけるような魅力でおれのこの映画押しが50%アップ。
超有名な大作じゃないんでこれを観る人はほんと少ないと思うけど、機会があったら観ておいた方がいい。
とくにボリウッド初心者にはちょうどいいと思う。
鑑賞メモ:劇場