ギョロ目のジェイクが怖すぎる。

モラルのかけらもない世界に身震いする。

 

 

 

観終わってぐったりした。

これは凄い映画だ。

映画の内容というより、俳優陣の狂気の演技に目が離せない。

 

定職に就かず、こそ泥をしてはその日暮らしをするルイス(ジェイク・ギレンホール)。

ある日、事故現場でカメラを回している男たちに気付く。

彼らは“パパラッチ”、通称“ナイトクローラー”。

事故などの衝撃映像が高く買い取られることを知ったブルームは、ビデオカメラと無線傍受器を買い、見様見真似でナイトクローラーの活動を始めるルイスだったが…

 

はじめは事故現場を撮影していたルイスが、よりショッキングな映像を求めて次第にエスカレートしていき、惨殺死体だけでなく、今まさに息絶えようとしている被害者の様子まで撮影するようになる。

人命救助はそっちのけ、てかそんなことしない。

凄腕パパラッチと呼ばれるようになると、元来野心の塊のルイスはモラルのボーダーラインをいとも簡単に超えてしまう。

 

いやー、この映画のジェイクはコワイ。

目つきなんて、完全にイカれてるひとの目つきだぞ。

それにしても、他人の不幸は蜜の味っていうのかな、事故現場で平気でスマホかざしてる人もいるけど、こういうのってどうかと思うな。

誰でも気軽に映像が記録できる現代社会への警鐘なんだろうな、「お前ら、ええかげんにしとけよ!」ってな。

 

正直、ジェイクは苦手な俳優さん(姉ちゃんのマギーは好き)なんだけど、彼の演技は凄い

としか言いようがない。

これは傑作として間違いない一本だと思う(後味悪いけど)ので、観ておいて損のない作品だと思うぞ。

 

 

  鑑賞データ:BD