興味をそそるタイトルがナイス。

騙され系の映画はおもしろい。

 

 

ドイツ産のクライム・サスペンス。

タイトルがナイス、原題が「WHO AM I」、直訳すると俺が誰か分かるか?ってとこだろう。

 

もちろん原題とはかけ離れた邦題だけど、このネーミングセンスが秀逸だわ。

物語りは・・・、

指名手配中の天才ハッカー・ベンヤミン(トム・シリング)が出頭してきた。

取り調べでの自白で彼は、犯罪の経緯を話し出す。

ハッカー集団・CLAYを結成した経緯、数々のハッキングについて、調子に乗って行ったハッキングがもとで殺人事件が起きたとのこと・・・

しかし、どこかつじつまが合わないベンヤミンの供述にユーロポールの捜査官は振り回される。

はたしてベンヤミンの供述はどこまでが真実なんだろうか・・・?

 

最近はやりの騙され系の映画ですね。

「あなたは必ず騙される。」みたいな。

 

冒頭から伏線がちりばめてあって、騙されるもんかと気合を入れて観てたのにやっぱりだまされた。てか、あ、やっぱりそう来る?みたいな。

最近の言葉でいうと、マインド・ファック・ムービーというらしい。


ドイツ産ってこともあるんだろうか、かなり粗削りな映画だけど、とんでもなくパワフルでスピーディーだった。

ストーリーも二転三転で退屈せずに一気に観きった。

絶対騙されるみたいなキャッチフレーズついてるもんだから、自らハードル上げてしまった感じがするけど、なかなかの掘り出しもんだった。

 

良くも悪くも、人生が変わる瞬間ってやっぱりきっかけは女性がらみなんだな。

映画的な大義名分ではなくて、きっかけが妙にリアルだった。

『グランド・イリュージョン』に雰囲気よく似ている映画という印象を受けた。

超傑作というわけじゃないけど、こういうジャンルが好きな人は楽しめると思うぞ。

 

 

  鑑賞データ:DVD