蝿成分、多すぎませんか?



この映画、もう20回ぐらい観たな。
たしか劇場にも2、3回行ったような記憶があるんだけど、いまでも定期的にDVD引っ張り出してきては観てる。

物質転送装置を発明した科学者が自らを転送するときに、蝿が混じってて遺伝子合成されてしまうお話し。
オリジナルの『蝿男の恐怖』デイビッド・クローネンバーグによるリメイク作です。

オリジナルでは人間の身体に蝿の頭っていうこれはこれで怖いけど、リメイク版では次第に細胞が崩れていく様子がグロさがなんとも言えん。
当時は、CGではなく特殊メイクなんだけど見事な撮影技術だ。

セス・ブランドル(ジェフ・ゴールドブラム)の様子が次第に変わっていく下りところが気味悪い。
いきなり風貌が変わるんではなく、味覚が変わっていくところね。
ジェフ・ゴールドブラムってすごく特徴ある顔だね。
眼光が鋭くって、すごく攻撃的に見える。
なんか役柄にぴったりだ。

何回観ても面白いけど、何回観ても新しいツッコミどころが見つかって楽しい。
お皿に乗ったステーキは、お皿と合成されないんだろうか・・・?

分類はホラーなんだけど、ある意味究極の愛の物語りとも言える。
ラストのベロニカ(ジーナ・デイビス)がものすごく悲しい。

たしかこの二人って結婚したんだよね。(別れたけど・・・)
そういえば、ジーナ・デイビス主演の『カット・スロート・アイランド』は想像を絶する大コケで映画製作会社が吹っ飛んでたな、どうでもいいけど・・・

思えば、クローネンバーグはこの頃が一番面白かったような気がする。
『ラビッド』『スキャナーズ』『デッドゾーン』スティーブン・キングだね。)・・・、どれも面白かったけど、『裸のランチ』あたりから作風が難解になっていくんだよね・・・

久しぶりに観て面白かったから、勢いで『ザ・フライ2』も観よう。



  鑑賞データ:DVD

  ザ・フライ (特別編) [DVD]/ジェフ・ゴールドブラム,ジーナ・デイビス,ジョン・ゲッツ
  
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