バイオ技術って使い方間違えるとえらいことになるね。



20年以上前、『ジュラシック・パーク』を観て卒倒した。

化石から取り出したDNAから恐竜を再生させ現代によみがえらせるという着想と、当時の最高峰だったVFX(まだSFXという言い方してたかも)で、劇場の大スクリーンでリアルな動きで暴れまわる恐竜を観たとき、心の底から映画ってすごいエンターテイメントだと思った。

あれから20数年、惨劇を生んだ孤島は、1日2万人が訪れる巨大テーマパークに成長した。
人間は驚きと感動を感じると、次はそれ以上の驚きを求める。
パークの運営側は、観客を驚かせるため、遺伝子操作によりより巨大で凶暴なハイブリッドを作る。
当然、その恐竜は脱走し、逃げ場のないパークはパニックになる。

翼竜が空から次々人を襲うシーンは、凶悪版の『鳥』だな。
ヒッチコックがこの映画観たら腰抜かすだろうな。
ま、言ってみりゃ、隔離された島で起こっているわけだから、2万食の食糧がなくなると恐竜は再び絶滅の道を行くわけなんだけどね。

しかしこれ、すごい映画だわ。
テーマパークの空撮なんて、はじめは「お、USJみたいじゃん。こんなセット作るってすごいなあ。」、と思ったけど、そんなもんじゃなかった。
サファリパークも併設したような巨大なテーマパークエリアにのけぞったよ。
いずれこんなテーマパークができるかもしれない。

個人的には予告編でも出てくる、でっかいクジラみたいな恐竜が出てくるシーンが好き。
いままでみたどんな怪獣映画よりすごいぞ。
40年前、スピはサメでこんなシーン撮ってたんだよな。
技術ってすごいな。

最近は、遺伝子操作の技術が進んでるんで、ひょっとしたらこんなことができる日はすぐ近くに来てるのかも知れん。
そう考えると、すごく怖くなって身震いしたよ。
恐竜に喰われて死ぬのは嫌じゃ。

俺もスターロードに助けてほしい。
ヒロインのブライス・ダラス・ハワードは、『エクリプス』に出てた人だね。
いかにもスピが好んで使いそうな女優さんだ。
はじめは、ツンツンしてヤな感じだったけど、後半は彼女の魅力全開。
パニック映画のヒロインはこうでなくっちゃね。
思わず黒目がハートになっちゃった。

そして、必ずいる悪い奴。
利益を得ようととんでもないことするやつって絶対いるよな、エイリアン持って帰ろうとするやつとか・・・。
そんな奴がさらに大パニックに陥れる。
そんな奴はろくな死に方しないんだけどね。
こう書いてしまえば目新しさのないストーリーに映ってしまうが、とにかく見ておきたい1本だ。
間違いなく、映画史に残る撮影技術の1本だから。
この映画1本で独立した作品になっているが、できれば1~3を復習しておきたい。
思わず、おっ!となるシーンがたくさんあるぞ。

この映画、DVD出たら間違いなく買うだろうな。
そして何度も観るだろうな。


  鑑賞データ:劇場

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