蝋人形が溶けるさまって、ほんと不気味だな。


何度かリメイクされているこの映画、つい最近観に行ったような気がしてたけど、もう10年前になるんだな。

エリシャ・カスバート『24』でプチブレイクして、その勢いで出演した作品だね。

カーリー(エリシャ・カスバート)とニック(チャッド・マイケル・マーレイ)兄妹と仲間たちは6人でフットボールを観戦するためにドライブしながらスタジアムへ。途中でキャンプで一泊すると車が一台故障する。
修理部品の調達のため、仲間と離れて近くの町に向かったカーリーと彼氏のウェイド(ジャレッド・パダレッキ)だったが、その町は地図にもなくひっそりと静まり返っていた。異様なほど静まりかえっている街中に立派な蝋人形館があり、その中にはリアルで生々しい数々の蝋人形が飾られていた。

イメージ的には、『バスケットケース』『悪魔のいけにえ』って感じで、あらためて観ると、若者が好むお手本のような法則がてんこ盛りだったぞ。
でもヴィンセントは、『ハロウィン』のブギーマン・マイケルみたいだった。

法則その1.カメラとかビデオとか撮ってるやつは間違いなく殺される。
彼女もいなく、みんなが嫌がってるのにやたらと撮影してるやつが必ずいる。そういうやつは早い段階で強制退場なのだ。

法則その2.若い男女がドライブしながらキャンプ、その道中で必ず不気味なおっさんに出会う。(出会う場所はガソリンスタンドである場合が多い。)
不気味なおっさんは、「お前ら全員死ぬよ。」的な予言めいたことを言うんだけど、男女はおっさんを無視してキャンプ続行。その時点で全員に死亡フラグが立っているのだ。(ちなみに、不気味なおっさんがいかれた実は殺人鬼の場合もある。)

法則その3.いちゃつくバカップル(お色気要員)にはキツいお仕置き。
みんなと離れてこっそりいちゃいちゃしてるカップルは即処刑!
ヒロインがピンチの時に、携帯で助けを求めたときに限っていちゃつき中で気づかない場合多し。
監督はかのバカセレブパリス・ヒルトンに恨みでもあるのか、彼女には特別にキツいお仕置きをお見舞いしている。

法則その4.途中で登場する人物にいいやつなんかいない。
途中で登場する親切な人はだいたい悪者、本性を隠すために親切を装っているのだ。
なにか貸してと頼んだとき、ここにはないけど家に行くとあるよ。とか言い出すとすぐに逃げ出すべし。

※これらは一般的な話なんで、全部この映画のことってわけじゃないよ※

ホラー映画としては全体的にマイルドだけど、ヒロイン・カーリーが指をちょん切られるシーンは直視不能。
クライマックスの蝋人形館のシーンは一大スペクタクルだ。
それにしても、地図に載ってない町って設定がいいね。広大なアメリカならではの設定で、日本ならあんまりリアリティがないもんな。


  鑑賞データ:BD


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