ゾンビ映画が好きだ。
昔、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』を観て、その面白さに卒倒した。
のろのろと動くゾンビ、物資が豊富にあるデパートに立てこもり、そこで繰り広げられる人間ドラマ・・・
ビデオテープ、LD、DVDとすべてのメディアを追いかけて入手し、いまでも定期的に楽しんでいる。
ある意味、ゾンビは人間の究極の進化系だと本気で考えている。
俺はゾンビの話を肴に酒が飲める。
その後、いろんなゾンビ映画を観た。
ルチオ・フルチの悪趣味極まりない作品から、オマージュ満載の『バタリアン』、とにかく痛快な『ゾンビランド』、ドラマ『ウォーキング・デッド』まで。
ザック・スナイダーの『ドーン・オブ・ザ・デッド』なんてゾンビが全速力で追いかけてきて、本気で怖かった。
これはかなりショックだった。
また、ゾンビは『ショーン・オブ・ザ・デッド』のようなコメディにも波及したし、『ゾンビーノ』、『ウォーム・ボディーズ』のような亜流まである。
まったくバラエティに富んだジャンルだ。
しかし、はっきり言おう。
たしかにゾンビものにはたくさんの名作があるが、ほとんどはカス以外の何ものでもない。
で、この作品、
カスです。
タイトルからしてアウトです。
こんなタイトル見て、「おっ、観てみよう!」って思うやついるかぁ?
ま、俺はそんなおバカさんのひとりなわけだが、この作品がまったくどうしようもない。
ゾンビ演ってるひとたちは、どうみても素人の動きで、ゾンビやりたい愉快な人たち集めて適当に好き勝手に動いてる感じ。
ゾンビとの闘いのアクションは、初代仮面ライダーと怪人との戦いみたいなレベルだし、いきなり出てくるゾンビの親玉みたいなのはもろ『バイオハザード』のパクリ。
ゾンビが蔓延した世界に絶望するより、この映画の出来栄えの絶望感がすごい。
とにかく面白くない…、俺の貴重な時間を返してくれ。
鑑賞データ:DVD
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