タイトルに偽りあり
※画像はお借りしているものです。
雑誌で特集されてたSF映画をちょびちょび観てる
こんな感じで観たやつを蛍光ペンで消し込んでいってるんだけど、スタンプ帳とかオリエンテーリングみたいでちょっと楽しい。
映画を楽しむというより消し込んでいくのに重きを置いているようでちょっと本末転倒のような気がする。
基本、SF映画は好きなジャンルなんだけど、ハマるやつとハマらないやつのギャップが大きいジャンルでもある。
誰かの空想を軸に展開するSFは、なるほどなぁ、ホンマに起りそうやなぁ…、と思うこととそんなんありえへんやろ!、と思うことの二つに分かれる。
そしてこれは後者の方、絶対ありえへんなってやつ。
だけどそれなりに面白かったんだよな。
他の人の口コミとか見たら否定的な意見が多いんだけど、おれはありえへんっていうのを除くとなかなかハラハラした。
おれを楽しませるのはちょろいってことだ。
宇宙船の女性船長マリーナ(トニ・コレット)、女性医学者ゾーイ(アナ・ケンドリック)、男性生物学者デヴィッド(ダニエル・デイ・キム)の3人は宇宙船に乗り火星へ。
燃料の関係で途中で引き返すことはできず、次に地球に戻るのは2年後だった。
宇宙船が打ち上げられ地球を離れてしばらくたったころ、マリーナはパネルの後ろで気を失っていた黒人男性マイケル(シャミア・アンダーソン)を発見する。
彼は宇宙船で離陸準備をしていたエンジニアで、作業中に昏倒したまま放置され打ち上げられてしまったのだ。
発見当時、マイケルは激しく錯乱していたが落ち着きを取り戻すととても好人物だった。
宇宙船の3人のクルーはマイケルを4人目のクルーとして迎え、ともに2年間の宇宙の任務に就くこととなる。
ところが機器のトラブルが発生し、4人分の酸素がまかなえないことが判明する。
マイケルを安楽死させるという案に対し、ゾーイは猛反発する。
しかし、さらなるトラブルが重なり、もはや一人をどうにかするという事態ではなくなっていくのであった。
うーん、パネルの裏で気を失ったまま宇宙船打ち上げて宇宙で気がつくって…、これをストーリーの発端にしようっていう考えがわからん。
そんなん絶対ありえないだろ、というのは置いといて、
実はけっこうおもしろかったんだよ。
4人の出演陣が総じて善人で、善人であるが故の苦悩がとても苦しかった。
善人ばかりの映画って口当たりはいいけど、時にとても苦しい。
マイケルの安楽死を提案するのって勇気とかいう言葉で片付くことじゃないんだよな。
それに酸素がなくなるかもというドキドキ感もたまらん。
いくらなんでも2年の任務をたった3人で、しかも3人分の酸素しかないってのはあり得ないだろうが、もし自分がその立場だったら誰かを犠牲にして数人を救う?全員で死ぬ?
そんな選択自分にできる?
ゾーイが言う、リミットがまだ先ならギリギリまで結論は先送りにしようという言葉には物事を決められないおれは激しく同意したね。
最後に、密航者っていうタイトルからマイケルは何か目的があって宇宙船に乗ってたんでは?という考えがずっと頭の中にぐるぐるしていた。
だってめっちゃ思わせぶりなタイトルじゃん。
観る人をミスリードさせるようなあざといタイトル、このタイトルつけたやつ死刑にするべきだ。
鑑賞メモ:NETFLIX



















































































































