布おむつ、紙おむつ、そしておしり拭き | 現役男性保育士の保育園では言えないこと

現役男性保育士の保育園では言えないこと

都内で保育士をしています。
普段感じていることを書いていきたいと思ってます。

今担任している1歳児クラスの子は15人。

そのうち、布おむつを使っているのは1人である。

私が初めて1歳児クラスを担任したのは、1997年、つまり20年前だが、その時も20人中2人か3人くらいだったと思う。

 

私の働いている区では、0歳児クラスは、園がおむつを負担している。

以前は、布おむつ業者と契約していたが、何年か前(5年くらいかな?)から紙おむつに変更になった。

紙おむつの方が、衛生的にいいからという理由だったと思う。

確かに、排便した時は、洗うと水分を含んでしまい、業者が運ぶ際に重くなるからという理由で、便を払い落とす程度で洗っていなかった。

ただ、それで問題になったことはなかったし、時代的な流れだったのだと思う。

排便時のおしり拭きも、貸しおむつを、おしぼりポットみたいなので温めて使っていたが、紙ナップになった。

 

0歳児クラスがまだ布おむつだった頃は、「入園に必要なもの」という入園時に配付している紙の、1歳児クラスの「おむつ」欄は、布おむつだったし、「おしり拭き」欄もさらしなどの布と書いてあったと思う。

17年くらい前にいた園の園長が、布おむつを推していたのを覚えている。

ただ、おむつそのものは紙おむつが当時から主流だったけど、、おしり拭きは、布をけっこう推奨していたので、布のおしり拭きが多かった。

今の園は、布のおしり拭きを推していないこともあって、布のおしり拭きの子は1人である。

 

保育する側からすると、紙おむつ+紙ナッブだと、排便時に洗う必要がないから、正直楽である。

1歳児クラスでは、排便した布おむつやおしり拭きは、洗って保護者に返している。

前の園では、子どもが昼寝した後に、排便用のエプロンと手袋をつけて、大量の布のおしり拭きや布おむつを洗っていた(昼食後に排便することが多く、その時間は一番バタバタしているため後処理している)。

また、布おむつだと、一回でも排尿したら冷たくてかわいそうだから、細目にチェックするが、紙おむつだと現実的にそこまでしていない。

 

布おむつの方が愛情をかけているとか、早くおむつがとれるという考えがあるが、別にそういう思いはない。

ただ、排便した時に、紙ナッブで拭くのは冷たいだろうなと思う。

絶対に温かい布で拭いた方が気持ちいいだろうなと思う。

あと、紙おむつを1個作るよりも、布おむつを洗う方が、資源的にはいいんじゃないかとは思っている。

 

ちなみに、私の子どもは布おむつだった。

理由は、紙おむつの方がお金がかかるからということである。

排便したおむつの下洗いは、仕事から帰ってきてから私がやっていたのだが、正直、面倒くさい時もあった。

園だと汚物槽があるが、家だとトイレなので、非常に洗いにくい。

おむつがとれたのが特別早いということもなかった。

 

今の時代、紙おむつや紙ナッブが当たり前という感がある。

しかし、もし気持ちに余裕があるのなら、布おむつという選択肢もあるということを知って欲しいという思いはある。