久しぶりの0歳児担任Ⅱ | 現役男性保育士の保育園では言えないこと

現役男性保育士の保育園では言えないこと

都内で保育士をしています。
普段感じていることを書いていきたいと思ってます。

18年ぶりに担任した0歳児クラス、一年が経ち、みんな成長して、進級した。

 

本当に久しぶりにミルクを飲ませた。

自分の子どもはもう小学生なので、赤ん坊にミルクを飲ませることなんて、普通はないのだが、こういうところは保育士の特権だと思う。

 

ある面、本当は保護者がやることをやらせてもらっちゃっているわけで、「ありがとうございます」って感じである。

保護者の方は、「やってもらってありがとうございます」って思っているんだろうけど、今は感じないかもしれないけれど、その時しかできないすごく貴重なことを、お金まで払って、他人に譲ってしまっているのである。

 

0歳児クラスは、担当制を採っていて、私は3人を担当していたのだが、この3人は完璧に、自分のことを一番慕っていた。

特に、1人の女の子は、そこまでいくとちょっとすごすぎる感はあるが、私がいなくなると、大泣きするくらいであった。

幼児クラスでも、自分のことを一番慕ってくれているって感じる子はいるけれど、0歳児クラスだと、それがより強烈である。

 

この「自分だけ」感-他の人では代わりが務まらない、自分でなければ、その状況を打開できない-が、自分の存在意義を感じさせ、保育士をやっていて、一種の快感ではある。

 

4月から、担任4人のうち他の3人は、異動したり、他のクラスになったりで、持ち上がったのは私だけであった。

その結果、担当していなかった子も含め、進級児12人が、新しい環境での不安の中で、今や自分を頼りにしている。

それはすごくうれしいのだが、他の担任がまだ慣れていないから、とにかく、ものすごく動き回って、クラスを回している。

もっとも、今はそうだが、この一年の中で、それぞれの子が、好きな先生を決めていく。

 

個人的には、持ち上がりは好きなので、またあの子たちと一年一緒に過ごせるのは、本当によかったと思う(その前の年に持っていたクラスを年長で持ちたかった気もあるが)。

 

新入児の子も含め、また一年楽しく過ごしていきたいと思っている。