つい先日から気になっている、水虎様。
青森県津軽地方の水の神で、龍宮のメンバーで、河童が眷属と聞く。
水虎様のヴァリエーションは幅広く、見ているだけでほっこりする。

水虎様は水神なので、
地元では、水難除けの神としても信仰されている。
旧暦5月~6月になると、子供たちの水難事故がないように、
キュウリを供え物として、川へ流す風習がある。
あ…
河童もキュウリが好きだ。

これは余談だが、河口湖にも河童がいる。
彼らはキュウリだけでなく、
夏になると、かき氷も好んで食べているようだ。
蕎麦饅頭も、なにげに食べていたし、おそらく雑食だろう。
(肉眼で見たわけじゃないが、蕎麦饅頭を2個持ち帰ったのは知ってる)
従妹が河口湖畔でカフェーを経営しているが、
毎年夏になると、店の裏手の階段のところに、かき氷を出しておく。
すると、河童がやって来るという。
肉眼では見えないが…
「七面山にはカエルの神様がいる」
と、従妹が言っていたのも、気になる。
七面山には、日蓮宗総本山の身延山久遠寺がある。
実はこの身延山久遠寺が水虎様と繋がっていることを後で知る…
シンクロ、おそろしや。
龍宮、河童、カエル。
七面山、身延山久遠寺。
甲斐国と津軽を繋ぐ水神たち。
では、ヴァリエーションに富んだ
津軽の水虎様をご覧ください。




水虎様
水虎様は、意外と新しい神だ。
明治初期、西津軽郡旧木造町の実相寺の住職が、
頻繁に川で起こる水難事故をどうにかしたいと考え、
祈祷したところ、水難の原因が河童の仕業だとわかった。
そこで、河童に大明神としての神格を与え、
男女の河童像を祀ることで祟りを鎮めるようになったという。
実相寺?
ここが、
水虎様を初めて祀った寺…

実相寺
日蓮宗法光山、実相寺。
青森県つがる市木造千代町。
開基は玄和日道。
本尊は塔両尊四士。
明治6年、京都本圀寺末となり、
昭和28年、身延山久遠寺(山梨県身延町)直末となり現在に至る。
おお!
身延山久遠寺!!
おそるべし、シンクロ!!
身延といえば妙見…
七面山の七面天女。
水虎様は水神であり、星神でもあるのか?
どうやら見えない糸は、甲斐国と東北を確実に繋いでいるようだ。

実相寺の水虎大明神。
拡大してみると…

2014年に、
小田原地区の水虎様2体が、実相寺に移され、
現在は3体の水虎様が祀られている。
水虎様NO2…

水虎様NO3…

水虎様。
津軽の水の神…
キュウリは好むが、ふつうの河童とは少し違うようだ。
河童のように甲羅もないし、頭に皿もないし、緑色でもない。
見た目も、体の色も、すべてバラバラ。
そういえば…
岩手県の早池峰山で、
座敷わらしの総元締めをしていたのは、瀬織津姫様だった。
一見バラバラの水虎様だが、総元締めの神様がいるかもしれぬ。
探してみると…
……
……
いた!!

明らかに、ほかの水虎様と違う。
女神に見える。
その足元には…
ん??
波…か?
足元に何かいる。
さらに探す!
……
……

かっ…亀か!?
亀だ!!
亀甲だ。
はっきりと、甲羅が見える。
いた!

水天宮
さらにわかったこと。
岩木川の東には、みの亀に乗った女神がいる。
岩木川の西には、水虎様がいる。
そういう構図。
みの亀に乗った女神。
その正体は…
水天宮である。

『水神竜神 十和田信仰』(小館衷三著)
こちらの本に「みの亀に乗った女形の水天宮」という記述がある。
みの亀に乗った女神。
水天宮…
水天宮の総本山は、
福岡県久留米市の久留米水天宮
津軽から久留米へ…
水の巡りから、
ついに火の巡りへ…
Quis enim est, qui missus a Deo
次回に続きます。