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しおみ孝也と銀河の会

シルバー世代よ、誇りを捨てるな!

若者たちよ、希望を捨てるな!

1、ギリシャ 国民投票の結果。
 登録有権者数 約986万人、投票率、62・50
 賛成、36.69% 反対61.31%    
 EU提案の「緊縮」案は、拒絶され、「反緊縮」派は圧倒的に勝利した。
 財務大臣の首の挿げ替え 直ちEUとの交渉へ 。 昨晩、夕刊では?3割削減提案か?
 この国民投票の結果の意味するものは、暫くは、両者の交渉の綱引きが続くものの、ギリシャ国民・民衆と独仏グローバリズム資本制帝国主義、もっと、あからさまに言えば、ドイツ帝国主義との全面的対決の時代に入り込み始めていることを意味する。
 
2、EU提案 財政緊縮、高齢者支出削減、離島問題、年金削減、経営の「健全化」・体質改善
(=賃下げ、合理化)。
 25%の人々が失業し、生産は、ずっとこの5年間、大きく落ち込んでいっている。ATMでの取り付け騒ぎは、ギリシャ国民は明日の暮らしの日銭しか持ち得ない状態にあることを示す。ギリシャ民衆にとって、<緊縮>は忍耐の限度に達し、飽き飽きとしていること。これが、国民投票での「反緊縮」に現れた。
 
3、 ギリシャ・EU両者は一歩間違えば、両者とも「魔の淵」へ、向かって進んで行かざるを得ない。「残留か、離脱か」、他方での、「EU存続か、解体化か」と一体的に生起している問題であること。
 ギリシャとEUとの絡み合いは、資本主義の「一国性(出自性、民族性、国民性)と世界性」の矛盾、別言すれば資本主義の「不均等発展性と世界手規模での相互依存性」の矛盾の純化した現れ、と捉えられる。
 金融危機→過剰生産恐慌の爆発の危機、資本主義の「死の苦悶と痙攣」が純化され、典型的に現れて行く時代に逢着している。
 
4、 この問題の歴史的性質・特質と本質  
 a,資本主義の「新自由主義とグロ―バリズム」化の段階とは、差しあたって国家間格差として、顕れてはいるが、その根底を貫いているのは、国家間格差を介してのプロレタリアートとブルジョアジーの階級闘争、(政治的)階級戦争である。
 「新自由主義とグーロバリズム」は、もっとも純化して、このプロレタリアートとブルジョアジーの階級闘争、(政治的)階級戦争を露にしてゆく。なぜなら、EU連合と言う経済体は、文字通り、国境を越えた市場競争・価値法則が貫徹してゆく経済・社会構造であり、これまでの諸制限を取り払っって、国境を越えた、もっとも能率の良い搾取を可能にし得た社会・経済構造と言えるからである。
 b,1999年、共通通貨・ユーロの制定を経て、2000年初頭まで、EU 経済は順調であった。
 1953年、独・仏・欄、ベネルックス、ベルギーら列強六カ国の連合で開始された、鉄鋼共同体経営で開始された、ヨーロッパ列強の不戦・団結の理念が、EECを経て、イディオロギーの違うトルコまで入れるか否かが検討されるほどまでに、EUは多様性と広がりを持ってゆく社会とみなされていた。
 2000年初頭から2008年のリーマン・ショックまでがEUの<絶頂期>、<華のEU時代>であった。そして、この08年を境に、EU経済は下り坂になってゆく。金融資本(特にドイツの)の天下となり、国家間格差、国境を越えた搾取の矛盾が表面化してゆく。
 c、強国ドイツ、フランスが主軸になってユーロを管理し、銀行資本を貸し付ける。その貸し付けた資本の利子を存分にふんだくって、資本蓄積を推進し、それを再び貸し付けてゆく行く循環パターンが定着して行く。
 フランスとドイツは、完全に一体化しているわけではなく、米日関係のように矛盾を抱えているが、共通通貨と無関税でもって、人(労働力)、資本、資源が効率的に回ってゆくことで、軍事侵略以上の金融独占資本は効率よく、効果的に、平和裏に搾取・収奪してゆ行ける。銀行資本は大儲けする。そして、国家間格差は定着、拡大してゆく。
 しかし、EUは、「連合」であり、単一の国家ではない。<主権>は、参加当該国が持っているから、都合の悪いことは、当該国の所為にすれば良いのであるから、独仏にとっては、誠に都合が良い、と言える。
 d、EU連合は、参加当該国を大国と小国、強国と弱国へと格差化し、このこの階層化趨勢を構造化してゆく。
 
5、 独仏らは強欲を改めるべき。原点(?自主・平等という原則はあったか?)に帰るべき。しかし、それは、自由競争を極限にまで発展させてゆくことを目的・<理念>とする「新自由主義のグローバリズム」を標榜する独仏らには全く無理な相談である。
 ギリシャ―ヨーロッパ・プロレタリアートは、EU的特質の幾分野について、絶対肯定でも、絶対否定・清算でもない。
 その根底にある、私有財産制、生産手段の私的所有と労働力の商品化からなる利潤追求第一の搾取する<連合>社会のブルジョア性を根底から批判、否定し、その上で人民大衆を中心とする「ヨーロッパ共同体=ヨーロッパ合衆国」へと止揚(否定の否定としての肯定、揚棄)してゆくことを第一に目指すからである。
 その時まで、ヨーロッパ資本主義の存在形態、EUは、その間、苦悶・痙攣し、金融危機、過剰生産恐慌を周期的に爆発させ、最終的大崩落の破局への階梯を辿って行くであろう。
 このような今後の事態を予感させつつ、ギリシャ・ヨーロッパ関係も又<苦悶>、<痙攣>している。
 
6、「「華のEU時代」、「絶頂期」」から、下り坂に到っている時代、ヨーロッパ資本主義は、長期経済的停滞の中にあり、資本主義の<一国性>と<世界性>、資本主義における<国民国家性>と<世界性>の矛盾を激化させ、「資本主義の死の苦悶・痙攣」の時代へ突入しつつある。
 ・独仏帝国主義の打倒!もっともあからさまに言えば、ドイツ・グローバリズム帝国主義の打倒!ヨーロッパ全域でのプロレタリアートの奮起、EUを<ヨーロッパ社会主義合衆国へ!>、改造・変革してゆく。ドイツ・プロレタリアートの排外主義化をやめさせる。
 ・ 「新自由主義のグローバリズム」を「最も適切な社会存続の公理」とするような「常識」を科学的に批判し、打ち破れ!
 ・ 「新自由主義のグローバリズム」EUは、普遍的な適切性の<公理>を持つ社会ではまったくない。各国、ヨーロッパ帝国主義が、この地域で、帝国主義戦争や様々な戦争を繰り返し続けたのに比べれば、相対的にはよりマシな社会形態ではあるが、いずれも資本主義生産・所有関係の社会であり、利潤追求第一の資本主義搾取社会であることには変わりはない。
 ・ EU解体の危機は、確実に構造化していっている。リーマンショック以降の過剰生産恐慌の危機はどう解決されるべきか。
 ・ ギリシャ・プロレタリアートは、苦難に耐え、自主・自立しつつ、この矛盾に耐え、新しい<公理>の原則・規準の創造的見本を示せ!
 ・ 新しい公理とは?
 新自由主義のグローバリズムを、ヨーロッパから止揚して行く道、生産手段の共有化と労働力の商品化の廃止、<協働労働・共同生産><労働時間に応じた分配>。このような原則を持つ共同体(コンミューン)へ、これを自国(ギリシャら当該国)とヨーロッパから創造して行く。
 果たしてチプロフはこれに耐えられるか?
 1930年代のスペインを越えてゆく道が見出されなければならない。ギリシャ文明は輝き続けていて、ヨーロッパの礎石足りえるか?