以前、高校別ランキングから見える難関国立大学の明確な差について書きました。
今日は2025年合格実績にアップデイトし、コメントをしたいと思います。
東京一工各大学の高校別ランキングとベスト10に公立高校が何校食い込んでいるかをご覧下さい。(青字が公立高校、中学入試組がマジョリティの高校除く)
【東京大学】2校/10校(20%):※昨年1校/10校(10%)
1.開成(東京)149
2.筑駒(東京) 117
3.聖光学院(神奈川) 95
4.麻布(東京) 82
5.日比谷(東京) 81
6.灘(兵庫) 77
7.渋幕(千葉) 75
8.横浜翠嵐(神奈川) 74
9.栄光学園(神奈川) 55
10.桜蔭(東京) 52
【京都大学】5校/11校(45.5%):※昨年4/10校(40%)
1.北野(大阪) 106
2.洛南(京都) 69
3.東大寺(京都) 60
4.天王寺(大阪)53
5.大阪星光(大阪)51
6.灘(兵庫) 50
7.甲陽(兵庫) 47
8.大阪桐蔭(大阪) 46
9.旭ヶ丘(愛知)46
10.膳所(滋賀) 42
10.堀川(京都) 42
【一橋大学】8校/10校(80%):※昨年8/12校(67%)
1.国立(東京)18
1.日比谷(東京)18
3.船橋(千葉)16
4.浦和(埼玉)15
4.湘南(神奈川)15
6.千葉(千葉) 14
7.西(東京) 13
8.市川(千葉)12
8.戸山(東京)12
10.開成(東京)11
【東京科学大学】4校/11校(36%)※昨年6/14校(43%)
1.船橋(千葉)24
2.麻布(東京)21
2.開成(東京)21
2.戸山(東京)21
2.大宮(埼玉)21
6.市川(千葉)20
6.早稲田(東京)20
6.浅野(神奈川)20
9.千葉(千葉)18
10.筑波大附属(東京)17
10.渋幕(千葉)17
如何でしょうか。
東大だけ特異と思いませんか?
東大の高校合格ランキングTOP10からは下記の事実が見えます。
・最難関レベルの中高一貫校がズラッと並び、専有率が高い(10位の高校でも50人超)
・公立高校は高校入試で開成蹴りも少なくない首都圏最難関公立の日比谷と先取りも取り入れ面倒見の良いと評判の横浜翠嵐のみ。
つまりは、超難関の中学受験を突破した優秀な中高一貫校生徒が先取り学習し、東大受験をしているということです。
なお、ここには記載していませんが、地方旧帝大になるとランキングには地元公立高校がズラッと並びます。
地元公立高校での争いで、全国から先取り学習をした難関中高一貫校の受験戦士はやってきません。甲子園の地方大会に近いのかもしれません。
京大、科学大は、東大と地方旧帝大の中間、文系の一橋は地方旧帝に近い感じですね。
東大以外であれば、先取りをしていなくても、部活をやっていたとしても、日頃それなりに勉強していてラスト1年受験勉強を必死にやれば何とか逆転できるかもしれませんが、東大はハイスペックな母集団層がかなりのハイペースで先行していて、ラストまで緩まないので逆転は起こらない、やはり、特別な存在だと改めて思った次第です。