FIRE(老後)に必要な資金 | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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子ども2人の受験監督を務めた50代親父が綴る受験日記です。
これから受験する方の参考になればとリアルな体験を余すところなく語ります。
今は、趣味の話や日常のつぶやきのほうが多いかも。
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世の中には4000万円あればFIRE出来るとか、私からすると同意しかねる記事が満載で

読むたびにフラストレーションが溜まります。

 

というのも、私はFIREの一番大事なところは

independence

だと思っているからです。

 

お金の心配が残るようなギリギリFIREは、安心してFIRE生活を楽しめるとは思えず、私の中ではありえません。

 

辞めなくて良い仕事を敢えて辞めたのに、仕事を探すハメになる、これは最悪。

 

このような可能性が10%でもあるのなら会社を辞めるべきではないと思います。

 

世の中すべての人が困るような大災害や大恐慌まで想定する必要はありませんが、

リスクに備えた一定のバッファー、余裕が必要というのが私の考えです。

 

私の考えるFIRE安全ラインの資金額を書きます。

 

FIREを考えていない方も、

働かなくても安心して生活できる老後資金

はいくら必要か?

と読み替えていただければと思います。

 

まず考えるべきことは、家族構成や住んでいる地域、生活レベルは人それぞれで、必要な資金は人によって違うということです。

 

自分がいくら必要なのかは、現在の生活費がいくらかかっているか、を把握する必要があります。

 

私の場合、下記記事で記載したとおり、

現在の生活スタイルを維持するとなると

最低でも36.5万円/月が必要という計算になりました。

 

 

 

ただし、これは最低限の支出ですので、ここに夫婦2人分の小遣い(趣味やショッピング、外食などにどれくらいかけたいか)を加えた額を算出し、必要生活費を出します。

 

次に、夫婦で受け取ることができる年金受給額を計算します。

 

年金ネットに掲載されている金額は、今の給与のまま60歳まで働いたと仮定した65歳からの年金受給額となっていますので、早期退職を考える場合は、ここからいくら減額されるか、正しく計算する必要があります。

 

例えば、必要生活費が月40万円、年金受給額が夫婦で月25万円だったとします。

 

55歳で早期退職した場合と65歳まで働いた場合の90歳(保守的に平均寿命を少し上回る計算)までの

必要資金で計算します。

 

【必要資金】

前提:持ち家有、子ども社会人、借入残なし、年金夫婦で25万円/月(65歳から)

 

55歳から65歳までの支出:10年×40万円×12ヶ月=4800万円

65歳~90歳までの支出:25年×(40万-25万)×12ヶ月=4500万円

 

55歳でリタイアするなら9300万円(4800+4500)

60歳なら6900万円(4800÷2+4500)、

65歳なら4500万円が必要という計算になります。


2000万円では足りませんびっくり

 

 

 

もう少し余裕をもって、

月50万円の生活をすると考えると

 

65歳まで:10年×50万円×12ヶ月=6000万円

65歳~90歳まで:25年×(50-25)×12ヶ月=7500万円

 

55歳でリタイアするなら1億3500万円

60歳なら1億500万円

65歳なら7500万円が必要という計算になります。

 

 

更に余裕をもって、

 

月60万円の生活をすると考えると

 

65歳まで:10年×60万円×12ヶ月=7200万円

65歳~90歳まで:25年×(60-25)×12ヶ月=1億500万円

 

55歳でリタイアするなら1億7700万円

60歳なら1億4100万円

65歳なら1億500万円が必要という計算になります。

 

 

これらの金額は目安でしかありませんが、

これくらいあれば、安心できる額と言って良いのではないでしょうか。

 

 何故なら、物価高、病気や事故、子ども達の住宅購入サポートなど臨時支出の可能性がある一方で、

プラス要因もたくさんあるからです。

 

(プラス要因)

上記計算には退職時に保有している資金の運用益が全く入っていませんし、親からの相続財産が含まれていません。

実際には、年間赤字額が丸々減り続けるわけではなく、運用益により減るスピードはもっと遅くなるはずです。

また、平均寿命まで生きるのであれば、親の相続財産は必ず入ってきます。

こちらは確実に老後資金のプラス要因(リスク減少要因)です。

また、加齢とともにお金が使えなくなりますので、月の支出は減っていきます。これもプラス要因ですね。

更に言えば、不測の事態など資金が不足した場合、自宅を売却するという最終手段があります。

これらを考えれば、不安材料を相殺して余ると思います。

 

また、最初から月50万円とか60万円の生活を想定しておけば、絞れる雑巾です。

不測の事態が起きても生活レベルを落とす余裕がありますね。

 

月50~60万円というのは多過ぎと思うかもしれませんが、これは数年に1回の修繕などのイベントや旅行や大口商品(自動車、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの買替)などの購入も含めて無理やり月割した金額ですので、そこまで非現実的な金額ではないと思います。

 

 

如何でしょうか?

 

思ったより安全過ぎですかね?

 

実際、これくらいないと、安心してFIREできないのではないかと思いますし、良い線行ってるのではないでしょうか。