リングマガジンのPFPランキングがアップデイトされ、井上尚弥が世界ランキング1位となりました
それを記念して改めて井上尚弥の偉業とPFP世界ランキングの世界を紹介します。
この記事を読むだけでボクシング&井上尚弥通になれます
リングマガジンは1922年創刊、100年を超えるボクシング界のバイブル的雑誌で最も権威のあるボクシングメディアです。
PFPランキングは、全階級の現役ボクサーの中で誰が一番凄いかをランキングに並べたものです。
階級制のため実際には戦わないチャンピオン同士の比較になりますので、机上の空論、飲み屋の与太話とも言えるのですが、リング誌の場合は、ボクシングに精通した10人の委員が議論し投票で決めていて、議論の内容や投票結果も開示され、50年くらい続けているので信頼性があり権威があるというわけです。
そのリング誌でミニマム級からヘビー級までの全現役ボクサーの中で日本人として初めて世界NO1と認められ、その後2位に甘んじていましたが2年ぶりに1位に返り咲きました!!
井上尚弥の略歴
◎27戦27勝無敗(24KO:KO率89%)
◎4階級世界制覇(ライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級)
◎2階級4団体統一王座(史上2人目)
井上尚弥が評価されているのは、軽い階級から階級を上げ続け、チャンピオン、あるいは、強い挑戦者とばかり対戦しているにも関わらず、殆どKO勝ちをしているところだと思います。
相手を選ばずリスクを冒して挑戦し、結果を出している、ということです。
これは中々出来ることではなく、チャンピオンになると負けるリスクのある相手を避けるという選手が多いのです。
自分の価値が下がるとファイトマネーが減ってしまうという事情があります。
今回PFPランク1位を取り返したのは、PFPランクトップだったクロフォードや3位のウシクがリスクを避けるために1年に1回しか試合をしていないことがネガティブに評価された部分があります。
1位に返り咲いた井上尚弥ですが、実はすぐに陥落する可能性があります。
というのも、PFPランク上位者のビックマッチが目白押しだからです。
まずは、2位クロフォード(米国)。
井上に先駆け史上初めて2階級4団体制覇を達成し、40戦全勝(31KO)のパーフェクトレコード。
8月に階級をあげてSウェルター級の無敗チャンピオン、マドリモフに挑戦します。
試合内容によっては、1位に返り咲く可能性があります。
次に3位のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)。
ロンドンオリンピックの金メダリストでクルーザー級4団体統一し、現在ヘビー級3団体のチャンピオンです。
21戦全勝(14KO)
そのウシク、ヘビー級4団体統一を狙って、WBC世界ヘビー級チャンピオンのタイソン・フューリーと激突します。
タイソンフューリーも35戦無敗の強いチャンピオンです。
世紀の1戦は、来週の土曜日5月18日です。
ウシクが勝てば、PFP1位になる可能性があります。
そして、私が一番、注目しているのが、
6月1日の行われる大一番
PFP5位のベテルビエフとPFP6位ビボル戦でした。
ライトヘビー級3団体統一チャンピオンのベテルビエフは20戦20KO勝の超パーフェクトレコード。
対するライトヘビー級WBA世界チャンピオンのビボルも22戦全勝(11KO)の全勝&PFP上位ランカー同士の1戦です。
残念ながら、ベテルビエフの怪我で延期となってしまいましたが、マニア垂涎の1戦です。
今年のボクシング界、とても盛り上がっています。
その中心に井上尚弥がいるということが、日本人として誇らしいです。