「東工大就活最強説」は本当か? | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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子ども2人の受験監督を務めた50代親父が綴る受験日記です。
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ちまたに溢れる就活に強い大学ランキング、だいたいどのランクをみても東工大は最上位レベルになっています。

 

 

 

 

また、

 

『エントリーシート(入社応募書類)に「東工大」と書けば、内定がとれる』

 

といった噂がまことしやかに流れたりしています。

 

本当でしょうか?

 

私は、この伝説は正しくもあり、間違いでもあると思っています。

 

要は、どの会社の話をしているか、ということなんだということです。

 

そもそも日本の会社数っていくつあるか知っていますか?

 

ざっくりこんな感じです。

 

1.日本の企業数(法人) 約177万社

2.うち従業員50名以上 約10万社(5.6%)

3.東証上場企業 約3800社(0.02%)

4.うち東証プライム市場上場企業 約1800社(0.01%)

 

『エントリーシート(入社応募書類)に「東工大」と書けば、内定がとれる』のは、どのような会社か?

 

東証プライム市場上場企業であっても、どこでも良ければ入社可能だと思います。

 

上場企業は様々な市場ルールを守る必要があり、ガバナンスコードも定められています。

 

最上級のプライム市場は最も厳しいルールになっていますので、財務内容も悪くなくホワイトで働きやすい環境が整備されている可能性が高い企業群です。

 

そんなプライム市場企業に楽々入社できるなら御の字かといえば、そうではありません。

 

なぜなら、東証プライム市場であってもピンキリだからです。

 

分かりやすく従業員平均年収でいうと、プライム市場1800社の内訳は下記のとおりです。

 

1.1000万円超  100社(5.5%)

2.700万円~1000万 650社(36%)

3.500万円~700万 900社(50%) 

4.500万未満 150社(8.5%)

 

ちなみに従業員平均年収は、文字通り「全従業員(役員除く)」の平均であり、総合職・一般職・大卒・高卒なども含めた総平均のため、大卒総合職でみると実際の年収はこの金額よりかなり高くなると思われます。

 

 

 

 

当然ながらトップ100は総じて人気企業で競争率は100倍を超え、難関大学出身者同士がライバルとなります。

 

私の感覚ではザックリこんな感じかなと。

 

1.1000万円超  100社(プライム市場の5.5%)

⇒コミュ力、ガクチカ、入念な面接試験対策など必須。

 

2.700万円~1000万 650社(36%)

⇒ボリュームゾーン。それなりに対策し、多数社を受ければどこかにひっかかる。

 

3.500万円~700万 900社(50%)

⇒少しの対策で『エントリーシート(入社応募書類)に「東工大」と書けば、就職できる』企業もけっこうある。

 

4.500万未満 150社(8.5%)

⇒『エントリーシート(入社応募書類)に「東工大」と書けば、就職できる』
 

分かりやすく従業員年収で表しましたが、もちろん、実際の人気は業種、働きやすさ、勤務地、福利厚生など他の要素も大きく、必ずしも給与に比例するわけではありませんので、給与順を人気順と読み替えていただいても結果は同じだと思います。