今週の週刊誌に2023年の難関国立大学の推薦・特色・総合型選抜入試(以下推薦等入試と記載)の高校別合格数が出ていましたので、ざっと思うところを書きたいと思います。
まずは、旧帝一工の推薦等入試の合格者数を多い順に紹介します。
1.東北大学 669名!
2.名古屋大学 380名
3.大阪大学 284名
4.九州大学 242名
5.京都大学 113名
6.東京工業大学 99名
7.北海道大学 97名
8.東京大学 88名
9.一橋大学 27名
東北大学が圧倒的に推薦等合格者数が多いです。
ざっくり募集人数の3割弱(28%程度)となります。2位の名古屋大学が推薦割合が18%程度ですので、10%以上も推薦割合が高いです。
また、東京大学と一橋大学が3%程度と最も推薦割合が低いです。
続いて、東京一工の高校別合格者数について。
複数大学に計5名以上合格者を出している高校は下記のとおり。
(地方旧帝を含めて集計すると、東北大学の仙台二高29名、仙台一高28名とか軒並み地方公立高校の地元旧帝合格者ばかりとなってローカル色が強くなりすぎるので、東京一工だけで集計しました)
1.開明(大阪)8名(京都7、一橋1)
2.灘(兵庫)7名(東大3、京都3、東工1)
3.小石川(東京)6名(東大3、東工1、一橋2)
3.広尾学園(東京)6名(東大2、京都1、東工大3)
5.渋幕(千葉)5名(東大1、東工3、一橋1)
5.渋渋(東京)5名(東大2、京都2、一橋1)
見事なまでにすべて中高一貫進学校ですね。
推薦入試には一定のノウハウがあると思うので、手厚い受験指導が行われているような気がします。
また、殆どの人が東大や難関国立医学部に突っ込むというイメージの灘高校ですが、京都(非医学部)に3名、東工大1名に合格者を出しているのは意外に感じました。
このランキングに出ていない注目校として、立命館慶祥(北海道)を挙げたいと思います。
立命館慶祥は、東大医学部を含む東大2、北大5、東北6、大阪2と全国満遍なく推薦等合格者を出しています。やはり、受験指導が厚いのではないかと想像します。
来年からこの推薦等入試に女子枠が設定される東工大は、鴎友学園4名、豊島岡女子2名など、女子枠ではない今回の入試でも女子校の合格者は結構目立ちますね。