前回の続きです。
具体的に、下記それぞれの勉強法についてどのような人が一番向いているのか、私見を述べたいと思います。
1.東進の数学講座基礎・応用・難関それぞれの「場合の数」6コマ×90分(540分)を受講し、確認ミニテスト(60分)をクリアした。(計600分)
⇒フォーカスゴールドの基礎問題すら解説をみても分からない、数学が落ちこぼれてしまったようなタイプ(進研模試GTZがB以下、河合塾模試偏差値50未満)にとって一番質の高い勉強になると思います。
このようなタイプは、参考書をみても自分で演習問題を進めることが出来ませんので、基礎講座を受講⇒演習、応用講座を受講⇒演習、難関講座を受講⇒演習が最も効果的な学習方法になると思います。
ただし、実際には基礎⇒応用⇒難関と一気に600分でこなすのは消化不良となる可能性が高く、現実的には、基礎講座受講⇒FG基礎問題(星1~2)を1通り終わらせる、応用講座受講⇒FG応用問題(星3)を1通り終わらせる、難関講座受講⇒FG難問(星4以上)を1通り終わらせるといった進め方になろうかと思います。
逆に、数学が得意な方(安定して進研模試GTZがS以上&河合模試で偏差値65以上)の場合は、受講せずとも自力で演習問題をこなすことが出来るので、このような学習方法は受講時間が勿体なく質の悪い勉強法になると考えています。
3.受講は一切せず、FGの問題を星4まで50問分を解いた。(計600分)
⇒数学が得意な方(安定して進研模試GTZがS、河合模試で偏差値65超)の場合は、受講せずとも自力で演習問題をこなすことが出来るのでこの方法が最も質の高い勉強方法と言えると思います。同じ時間でこなす演習量が多くなり、演習量に比例して理解が深まると思うからです。
逆に、数学の基礎が出来ていないタイプ(進研模試GTZがB以下、河合塾模試偏差値50未満)は、そもそも答えをみても良く分からないので演習をこなすことが出来ないため、このような方法で解いた気になったとしても全くモノに出来ず、質の悪い勉強方法となります。
数学が苦手、得意と両極端なケースを書きましたが、殆どの方はその間と思います。
その場合は、自力では解説をみても分からない部分のみ受講し、極力、自力で問題集を進めていくパターン2の方法が質の高い勉強方法になどうかと思っています。
ポイントとしては、受講は手段であって目的ではないということです。目的は1問でも多く演習問題を解けるようにすることですので、自分のレベルに合わせたスケジュールの立案が重要ということになります。
我が家はこのような考え方で学習スケジュールを立てていました。
最後に一言申し添えると、量と質、重要度で表せば
量>>>質
ということになります。
コスパの良い勉強法には限度がありますし、多少の効率の悪さは量で十分カバー出来ると思います。
大きな方向性さえ間違えていなければ、細かい事は気にせず、しっかりと量(タスクです。勉強時間ではないです。)をこなしていくことが重要と思っています。
今回、我が家の受験勉強に対する取り組みを整理してまとめてみましたが、如何だったでしょうか?
当たり前の事しか書いていないような気もしますが、このあたりを念頭に置いてときどき振り返りながら学習計画をリバイスしていく事が大事なのかなと思い、自分の頭を整理して備忘的に記事にしてみました。
ご意見、ご感想をいただけると嬉しいです。