東大から東工大に志望校を変える場合の注意点 | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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今日から12月ですね。志望校に悩まれている方はそろそろ決断の時期となります。


先日は東工大から志望校を変える(下げる)場合の記事を書きましたが、逆に東大から東工大に変えるパターンもあります。


特に理系の場合は、学費や研究環境から私立を避けたい方も少なくなく、前期試験かダメだった場合、後期試験で受験できる大学が極端に減る(2021年から東工大も後期試験はなくなりました)ことを考えると前期東工大選択は有力な戦略と思います。

 

東大D判定でも東工大A-B判定ということになりますので、合格できる可能性は高そうに感じますが、残念なケースも少なくないので留意点を書きたいと思います。

 

1.共通テストの配点がゼロ

 

東大から東工大に志望校を下げた場合、地味に痛いのが共通テストのアドバンテージが全くなくなることです。

東大受験組は共通テスト8割台後半以上が期待でき、8割前後がボーダーの東工大組よりかなり得点が高いはずですが、1点も優遇されません。

 

2.英語のアドバンテージが生かせない

 

東大受験生と東工大受験生の最大の違いは英語力だと思います。

東大の二次試験の配点は英数理それぞれ120点と全く同じですが、東工大の場合は、数学300、理科300、英語150と英語の比重が半分しかありません。

特に英語が得意のタイプだと東工大だとアドバンテージがさほど生かせません。

 

3.処理能力は求められない

 

東大受験で求められる処理スピード、処理能力というのは東工大入試では求められず、じっくり考える問題となります。

処理能力は東工大入試では殆ど求められないので、アドバンテージのはずの圧倒的な処理能力が生かせないということになります。

 

4.モチベーションが落ちる。

 

ずっと東大を目指していたのに志望校を変えるとモチベーションが一気に落ちることがあります。

東工大に憧れを持ち、モチベーションを維持することが重要と思います。

 

 

 

ということで、東大D判定でも東工大A-B判定、東大C判定当たりから東工大に変えると東工大は余裕のA判定になります。

しかし、相手はもともと東工大に憧れ過去問を何十年分もやるなど対策もバッチリの東工大熱望組になります。

 

上記のポイントを踏まえ、まずは東工大に憧れを持つとともに緊張感をもってしっかりと過去問をやって東工大の問題に慣れておかないと足元をすくわれますので、ご注意ください。