充実していた奏の高2はこうして終わりました。
ただし、充実していたのは部活や文化祭などの学校生活であって、本題の受験勉強の進捗としては想定通りとはいきませんでした。
以前の記事にも記載したとおり、花子をペースメーカーにしていたものの、
奏は花子のような追い込み型ではないので、先行逃げ切りを目論み、
花子より1年前倒しで通塾を始め受験勉強開始しました。
東進の授業で言えば、花子は高2までに終了した講座はC組英語とハイレベル化学Ⅰの2講座だけでしたが、
奏はその2講座に加えB組英語と数学ぐんぐん応用編を終わらせていました。
何より、高2の1年間の総勉強時間は花子よりかなり多い800時間かけています。
にもかかわらず、目標としていた同日模試の英数9割に全く手が届かなかったわけです。
当時の私の見立てでは、花子と奏にポテンシャルの差はないと思っていました。
以前アップした高1時の模試結果のとおり「やればできる」のは明らかだと思っていました。
野球で例えれば、150キロの速球は投げられるがコントロールが悪くストライクが入らないタイプと親バカながら才能を感じていました。
ただし、花子は大まかな学習方針を決めれば勝手に自分でやっていくタイプで任せても安心できるところがありましたが、奏はそうではありません。
お調子者で大雑把な奏は、返事は良いものの、気分で勉強を進めるところがあり、かなり偏った学習をしていた可能性が高いのではないかと結論づけました。
そこで私は指導方針を変えました。
花子の時には科目別に大まかな年間スケジュールを計画し科目別の配分や進捗ペースは本人に任せていましたが、
月次ベースで科目別のタスクを明確にしたスケジュールを立案し、
それをブレークダウンした日次の科目別スケジュールを細かく作成しました。
今日のスケジュールであれば、
数学はFGのステップアップ問題1~20まで、
鉄壁は○ページ~○ページ、
名問の森は、第○問~○問まで
といった具合で各科目ごとに目標所要時間を設定し、ダラダラと勉強することがないようタスク管理を徹底することに変更しました。
もう一つの問題は部活です。
レギュラーであったので最後の大会となる高3の6月頃までは練習や試合のスケジュールを織り込んだ上でスケジュールを組まなければなりません。
物理的に空いている時間があっても疲れて学習できるのだろうか、という一抹の不安もありました。
そんな中、せっかく作成したスケジュールのすべてをぶち壊すあの予想だにしなかった事が起こりました。