当ブログの読者にも大学受験経験者から中学生保護者まで様々な方がいますので、少し模試と偏差値の話をします。
中学受験経験者であれば、サピックス偏差値と首都圏模試の偏差値は全く別物だと知ってる人も多いと思います。首都圏模試偏差値で70の芝中学や鴎友学園がサピックス偏差値だと50にしかなりませんので、20も違います。
大学入試の偏差値も同じです。
よく「偏差値40からの逆転合格」とか「偏差値70超!で凄い」などと煽る方がいますが、どの塾のどの模試の偏差値を言っているのかで意味合いが全く違います。
また、国立の偏差値、私立の偏差値、理系の偏差値、文系の偏差値それぞれ違いますので、単純比較は出来ません。
これが中学受験と違うところで、サピックス偏差値60とサピックス偏差値50では明らかに前者のほうが難関ですが、駿台偏差値66の東大文Ⅰと駿台偏差値67の慶應法学部だと後者が難関ということは全くなく、国立と私立の偏差値、文系と理系の偏差値を混同してはいけないわけです。
では、実際に東工大の合格判定としての信頼度をどう考えれば良いか、私見を述べますと
冠模試>>駿台全国模試>東進難関模試≧河合全統記述>共通テスト模試>>>進研模試と考えています。
受験者層と問題レベルの本番との近さが信頼度だと思っています。
東工大の二次試験は難問を時間をかけて解く試験ですので、基本問題を短時間で捌いていく共通テストでは実力を測ることは難しいということです。
ただ、共通テストであっても満点近く取れれば難問も解ける可能性が高いという緩やかな相関関係はあるので、全く参考にならないということではないです。
しかし、問題の難易度もさる事ながら受験者層が低すぎる進研模試の信頼度は限りなくゼロに近いと思っています。進研模試で70以上でも駿台全国模試で絶対に50とれるとすら言えません。
中学受験で言えば、開成や灘志望の生徒が首都圏模試を受けるようなものだと思います(かえって分かりづらい喩えかも。。。)。