こんばんは!
「ずっしー。」です!

今日も一日お疲れ様でした!

☆☆☆

さて先月押し入れ大発掘作業の結果、空母信濃と一緒にイギリスの巡洋戦艦フッドも見付かっていました。

引っ越し前の時は日本の艦船以外に外国の艦船も多数作っていたものの今の家に持って来られずその多くが廃棄となっていました。この巡洋戦艦フッドは持って来る事の出来た数少ない外国船の一隻でした。

ただし箱の中に長期間保管されていたとは言えすっかり埃まみれの状態でした。そこで先ずは埃の除去を。

そして綺麗な状態になったこの船も塗装をした方が良いのかに悩みました。

というのは他のモデルと違ってフッドに関する塗装図が残っていないからどこに何を塗れば良いのかが分からない。

日本の艦船ならとりあえず軍艦色には塗れるけれどイギリス艦船の塗装は日本とは違うからね。

そしてその色を持っているのかどうかさえも分からない状態でした。

 

ネットで調べてみると大きく分けて船体構造物が濃いグレーになっているものと薄いグレーになっているものの2パターン有る。多分竣工してから沈むまでの間に何度か塗装変更が行われていたのかも知れない。

そこで参考にしたのがこの模型の発売元タミヤ模型の歴史が載っている本。これを参考にグレーでない方で塗る事にしました。

こうしてフッドの塗装も、


完了しました。他の艦船模型と同じ濃いグレー系にしなかった事で品が出て来たのでは?

ちなみにフッドは第二次世界大戦当時のイギリスで最も人気の有った艦でした。日本でいう所の長門・陸奥と同じ感じでしょうか?(大和・武蔵は極秘扱いの為世間に知られたのは戦後になってから。)

やっぱりプラそのものよりも塗装した方がそれぽくなりますね!形になって良かったです!

 

・・・・・・・・

 

ここから先は模型の元となった巡洋戦艦フッドの事について~

 

模型の元となったフッドは第一次世界大戦中に計画されたアドミラル(提督。つまり艦名は過去にイギリス海軍で活躍した提督名が付けられる)級巡洋戦艦群の一隻となる筈でしたが隻数が揃う前にドイツ敗北が決定的になった関係でフッド以降の建造はキャンセル。完成したのはこのフッドのみになりました。
当時のイギリスでフッドは最も大きくそして最強の(巡洋)戦艦で有りイギリスの誇りとまで言われていました。

 

大変人気が有った為なのか外交の場にも引っ張りだこでなかなか改装する機会が得られなかった。この事が後にフッドの運命を左右してしまうのです。

時は流れドイツがポーランドに侵攻した事で第二次世界大戦が勃発。海軍力ではイギリスに対して劣勢のドイツ海軍は潜水艦Uボートによる通商破壊作戦に加えて保有水上艦艇を使っての船団攻撃も試みました。その中にはドイツの最新鋭戦艦ビスマルクも。

 

竣工後の慣熟訓練を終え出撃準備の整った戦艦ビスマルク(と僚艦の重巡洋艦プリンツオイゲン)が北海に出撃したとの報に接したイギリス海軍は直ちに迎撃を発令。フッドと完成したばかりの戦艦プリンスオブウェールズを向かわせました。やがてビスマルクを捉えたフッドとプリンスオブウェールズは砲撃戦を開始。

しかしながら砲力に関してはどちらも38cm連装砲4基持ち互角であるもののフッドの縦方向に対してビスマルクは横方向で全門発砲が可能というフッドにとって不利な態勢。前部砲塔の二基分しか使えないフッドは後部砲塔も使える様に向きを変えようとした際に悲劇が起こりました。ビスマルクの放った第五斉射がフッドの中央部に命中。弾火薬庫が誘爆したフッドは真っ二つに折れて轟沈しました。乗組員1700名近くのうち生存者は僅か3名という最後を遂げたのです。

(なお戦艦プリンスオブウェールズも完璧な状態では無い中で参戦し全砲塔が使用不能になるといった被害を受けフッド轟沈後に退却しました。修理が終わったプリンスオブウェールズは日本の東南アジアへの進出を防ぐ意味でシンガポール拠点の東洋艦隊所属となり作戦行動中に日本の陸攻隊の攻撃を受けて最後を遂げるのです。一方帰還を急ぐ手負いのビスマルクを沈めたのはフッドの敵討ちに燃える航空機隊とプリンスオブウェールズと同型艦のキングジョージⅤ世以下の本国艦隊でした。)

 

巡洋戦艦と戦艦の違いは砲力は同等で速力は巡洋戦艦の方が戦艦より優速だけどその分装甲を薄くしているのが基本。

装甲が犠牲になっている結果どうなるのか?第一次世界大戦で多数の巡洋戦艦を保有していたイギリスがユトランド沖海戦で経験していた事だったのですが。(同じ感じで装甲を貫かれて複数の巡洋戦艦が爆沈していた。)

もし戦訓からしっかり装甲を強化していればフッドの被害は避けられなかったとしてもある程度は耐久性を発揮していたかも知れませんね。(対して日本はこの報告から可能な限り戦艦・巡洋戦艦の装甲を強化していた。)

 

・・・・・・・・

 

話は模型に戻ってフッド以外のビスマルク、プリンツオイゲン。プリンスオブウェールズ、キングジョージⅤ世の各模型も昔は作成していたけれど今でも持っているのはフッドだけ。少なくともドイツを代表しているビスマルクは残して置いた方が良かったのかも知れないですね。(アメリカの場合はアイオワ級を作っていたけどこちらも今は持っていない。)

これらの模型を改めて買い直すとなると・・・・勿体無いし置き場所に困るので暫く先になりそうです。

・・・ ・・・ ・・・

それでは、、、
明日も一日頑張りましょう!!!

☆☆☆

「ずっしー。」・・・(5044)