とにかく登らなくては、始まらないので
二人でえっちらおっちら登りはじめました。
ふもとのイベント会場は
あんなに人がいたのに、
あっという間に誰もいなくなりました。
おお、こうでないと
進んでいきます。
ずんずんと林道を
虎ケ道や曲輪、屋敷跡群が次から次へと現れ
まさに山城の醍醐味満喫です。
この日は、
気温はまだまだ高かったけれど曇天
木立の間は涼しい風が吹き抜けています。
しかし、つづら折れの階段を登り始めると
たちまち額には汗が……、
5分、10分
まだまだ、登道は続いています。
「おい藤吉郎、どこまで登んねん?」
痺れを切らした又三が口を開きました。
「何処って?本丸までやん」
「さっきのオッサン、チョット行ったら
右折れの道ある云うとったやないか」
「まだないな~」
「ないな~って、お前な!」
又左、半分怒ってました。
しかし、怒られても、ないもんはないので
諦めて再び登りはじめました。
「秀吉が、
水の手を押さえにかかったのは正しい」
「こんなとこ、登っていっんたんか?」
「何故小谷城が落とされへんかったか、
ようわかったわ」
又左半分やけです。
まだまだ、
登城道は遥か上まで続いています。
登る登る、ひたすら登る!
まあそれからたっぷり
20分くらいは登ったと思います。
目の前にやっと平坦地が、
左 大嶽城跡
「全然ちょっととちゃうやないか!」
又左まだ怒ってました。
つづく



