昨夜、バーの帰りというわけでもなく深夜2時頃の銀座を歩いていた。


一丁目の外堀通り近くに、兄弟らしい二匹の子猫がいた。



深夜でも裏通りでも、クルマは少なからず通るので見ていてハラハラした。


「車道に出るなよ。あぶないよ」と声を掛け続けたが、

彼らにしたらクルマより僕の方が怖い様子だった。





キジトラのコは、うちのコの小さい頃にそっくりだ。

この種類の猫は、とても警戒心が強い。

だから成猫まで生き残れる可能性も高いのだけど、人から逃げようとして跳ねられてしまうことも多い。


野良猫に対して厳しい意見が多いことも、迷惑を被っている人がいることも分かっているけれど、

僕は街に、人以外の生き物が一種類でも一匹でも多い方がいいと思っている。

田舎住まいの猫達に比べてろくでもない毎日だとしても、この子達が一日でも長く生き抜いて、

願わくばお父さんやお母さんになって欲しい。


(カラスも好きなので、以前、撮った。数寄屋橋を睥睨する一羽)



街暮らしの動物や鳥たちのことを考えながら、なかなか事務所に戻らず、ウロウロとしていたら、

終夜営業のマックがあった。


そこでつい、写真を撮ってしまった。

目に入ったシーンがとても印象的だったからだ。




オレンジ色のハーフコートを羽織り、ショールをひざに掛けたおばあさんが、

隣に座るおじいさんの肩にもたれて眠っていたのだ。

人品卑しからぬ老夫婦とお見受けしたが、何かご事情があって、そうされているのだろう。

僕はただ、美しい眺めだなぁと思って、つい足を止めて写真を撮ってしまった。

これが若いカップルならよくある眺めでしかないけれど、

高齢のご夫婦の、互いに寄せる愛情の深さを一瞬で感じた。自然で、静かで、深い愛情。


猫達にも、ご夫婦にも、健やかな朝が訪れんことを。

何ものにも脅かされない夜が訪れんことを。

これを書きながら、改めて、そう思っている。