映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で私が一番好きな歌です。
映画の中では、大佐への自分の気持に気づいたマリアが修道院へ逃げ帰った時に修道院長がマリアに歌って聞かせるシーンとエンディングで流れます。
私がこの映画を初めて見たのは、テレビで中学生の頃だったと思います。
中学生ながらに、エンディングの一家がみんなで歩きながら山を登り国境を越えて行く様子とこの歌にとても感動したのを覚えています。
いい曲なのでまだお聞きになったことがない方は、是非映画を見てその中でお聞きになる事をお勧めいたします。
さて、なぜ「すべての山に登れ」かと申しますと別に映画の話をしたかった訳でもGWなので山にハイキングに行きましょうという訳でもなく、サルサもいろいろな眺めの素敵な山があるので、よかったらすべての山に登ってみましょうよ、と言いたかったのです(笑)。
ここでのすべての山とは、サルサのいろいろな踊るスタイルの事です。
代表的にはON1(LA)、ON2(NY)、CUBANなどがあり、他にルエダやソンも勿論それぞれの素敵な山を持っています。
私は、ON1、ON2、CUBANそれぞれが単独の山であり、そこから見える眺めはそれぞれ異なりそれぞれの良さがありそれぞれの感動があると思うのです。
決して一つの山のふもとがON1で中腹にCUBANがあり頂上がON2という訳ではありません。
ON1の1小節毎に完結したわかりやすさと気持ち良さ、ON2の流れる様につながった心地よさ、CUBANの遊びと縦ノリの楽しさなど、お相手や曲に合わせてそれぞれの眺めを楽しめる様になりたいと常々思っています。
私の場合、まだまだON2やCUBANは登るのに必死で景色を眺めている余裕がない時がほとんどですが、そんな中でもたまにふと周りを見渡せる時があります。
その時の気持ち良さや楽しさをもっと沢山余裕を持って味わえるように今もチャレンジの日々です。
幸いにもサルサに出会いサルサを受け入れることが出来た皆様の行く先には沢山の素晴らしい感動を与えてくれる山々が待っています。
登り方を間違うと遭難することもあるかもしれませんが(笑)、少しずつでも上を目指して続けて進んでさえいけば必ず素晴らしい景色が見えるところまで行けると思います。
もちろんサルサを始めたからといって、全員がすべての山に登らなければいけない訳ではありません。
また、山は頂上まで行かなければいけない訳でもありません。
ひとつの山だけでも一生かかっても隅々まで歩き尽くすことが出来ない広さと奥深さを持っていると思います。
そして、各山はふもとにはふもとの、中腹には中腹の楽しみがあります。
ただ、どんなに素敵な景色もいつも同じ場所から眺めていると人はどうしても慣れてしまって感動が薄れてしまうものです。
そんな時いつもとちょっと違う谷に下りてみたり、他の山に汗をかきかき登ってみると、見たことのない景色が新たな感動を与えてくれることもあると思います。
また、苦労した後にいつもの場所に戻ると改めてその場所の居心地の良さや素晴らしさを再認識できるかもしれません。
サルサに出会われた皆様にとって、このサルサという素敵な趣味が気軽に長く楽しめ感動にあふれた趣味となることを願っています。
山登りは一人だけで登るのは心細く大変な事も多いものです。
よかったらポエたまに来てみんなで一緒に登ってみませんか?
ポエたまでお待ちしています。