Muse細胞,矢継ぎ早に続報.()
なんなの?このスピード感.
・厚労省が三菱ケミカルに対して3月10日を目途にデータ開示
を強く要請することが決まった.
→「要請」という言い方になっているが,親方日の丸からの
「命令」と取っていいだろう.
さぁ,“どうする家康”,ではなく“どうする三菱ケミカル“.
・今後、三菱ケミカルに製薬業を行う資格があるのかという
強い疑念と疑問を主張した。その結果、厚労省高官から担当
の審査管理課に対し、この点でも情報共有がなされることに
なった.つまり民間企業が専横を繰り返しているときにその
引き締めにあたるのは監督官庁、すなわち厚労省ではないか
という点で両者は意見の一致を見たのである.
→親方日の丸・厚労省がふざけた態度にはしっかり追い込み
かけますぜ,という意味かな.
・Muse細胞の独占ライセンス解約後の実用化を見据え、
厚労省もMuse細胞を支援することが両者の協議の中で
改めて確認された。
→Muse細胞を“日本国の宝”に認定しま〜す,
国を挙げて守るよ〜,ということやね.
・PMDAが今回の件に関与したかどうかについても精査する
ように中見氏は厚労省高官に強く求めている。
【PMDA】独立行政法人医薬品医療機器総合機構
日本の医療の舵取りをする偉い人達が沢山いる,
一般人立入禁止の“聖域”のようなところ.
→オブラートに包んだ表現になっているが,この書き方・・
多分“裏”は取れてるな・・・
“聖域”にメスが入るのか?
興味深い展開になっているが,2/14の緊急記者会見からの
事の進みのスピード感と合理性・・・
しっかりと練られた“掃討作戦”が進行しているのだろう.
さしずめ,“オペレーション・女神(Muse)を救え”
といったところか.
【Muse細胞とは】
体の中の「修復屋さん」のような細胞で,以下のような特徴を有する.
① 人体の総合メンテナンス細胞で多様な細胞に分化できる.
② 人体が損傷を受けた際に,損傷部位に導引され,損傷を受けた細胞に
分化して修復・維持を行う.
例えば,脳梗塞や急性心筋梗塞のように重大な障害が起きて体内の
Muse細胞だけでは修復が難しい場合,外からMuse細胞を点滴投与する
ことで,組織の修復を高めることが期待できる.
③ どの臓器障害に対しても効果が期待できる.しかも,点滴投与のため
手技的にとても簡便.外科手術が必要ないことは,医療手技上最大の
利点であろう.また,局所投与ではなく,点滴投与の方がいいらしい.
④ 生体の中に自然に存在する細胞のため,iPS細胞と異なり
腫瘍(がん)化の懸念が低い.
⑤ 極めつけは,他人をドナーとして作成したMuse細胞でも拒否反応を
起こさない.(なんと!免疫抑制剤やHLA適合が必要ない!)・・・