先日,自家がんワクチン療法で寛解した腎盂がん症例が
英語論文として受理されたことを紹介した.
https://ameblo.jp/gin-nami/entry-12306294951.html
https://ameblo.jp/gin-nami/entry-12306295078.html
この度,当院にて,また1症例,
腎盂がんに自家がんワクチン療法を導入し,
完全奏功(CR)症例が出たので紹介する.
患者さんは,根治手術後の術後補助化学療法
(ゲムシタビン+タキサン)を勧められるも,希望せず.
(シスプラチンは腎機能低下のため勧められず)
その後,ボコボコと出現してきた傍大動脈リンパ節転移.
地元主治医曰く,あと2ヶ月の命だそうな.
ずいぶん,大胆な余命宣告だな,と思いながらも,
当方は当方でやることをやるだけだ.
患者さんの希望により,
まず,自家がんワクチン療法を導入する.
ワクチン接種終了後,
落ち着いたところで少量抗がん剤治療も開始.
使用薬剤はゲムシタビン単剤を25mg/body・10日毎投与.
そして,治療開始から3ヶ月後のCT検査で上図の如く!
診察室で歓声があがる.
このまま長期疾患制御が出来得たら,本症例も論文にするかな.
そういえば,“あと2ヶ月”と言われたこの患者さん,
今日はゴルフに行くと,昨日,診察室の中で
言っていたのを思い出した.(笑)