臨床をやっていると
いろんなことを経験する.
本来,
アレルギーを押さえる役目をする
ステロイド剤に対してアレルギー反応が起きる
患者さんが非常に稀ではあるが存在する.
外来でのステロイド剤(メチルプレドニゾロン)投与後に
生つばが出て,体中に発疹が出現した.
ステロイドそのものに対するアレルギーではなく,
基剤(溶剤)にたいするアレルギーという話もあるが,
詳細は分からない.
とにかく,ステロイドアレルギーの患者さんは生涯2例目.
さて,
ステロイドが使用できないとなれば,
当院の低用量抗がん剤治療もチョットやりにくい・・・
そうした中,協力して頂いたのは,
同じく銀座で開業している近くの皮膚科の先生.
事情を話したところ,
快く皮内テストを引き受けてくれた.
皮内テストで
ステロイドのメチルプレドニゾロンが陽性(↑).
もう一つのステロイド,
デキサメタゾンは陰性.
その他,
初回使用した薬剤,
ネダプラチン,ゲムシタビン,グラニセトロンに
対しても皮内反応をして頂いたが,全て陰性.
メチルプレドニゾロンを外して,
デキサメタゾンを使用して薬剤投与をしたところ,
無事に何事もなく投与し得た.
とりあえず一安心.
そして,有り難い.
この度の,医療連携に深謝申し上げます.